酒蔵女将奮闘日記

少し前に私に電話がかかってきました。

どこの放送局だったか忘れましたが。

「おたくに柴犬のココちゃん　飼っておられますね」と。

私のブログをご覧になったみたいです。

「『うちのわんこ』って番組なんですが、ココちゃんを酒蔵に住むわんことして紹介させていただきたいのですが」というような内容だったと思います。

でもココは、酒蔵には絶対に入れさせませんし、酒蔵から遠く離れたところの庭でのんびりすごしていますとお伝えしますと、その時は

「ああ、そうですか、ありがとうございました」と電話は終わりました。

『うちのワンコ』って番組ってもう終わったんじゃなかったかな～

実は　この年末の一番忙しい日の朝、ココが突然自分の小屋からゴトゴトとすごい音を立てて出てきたので、なにか他の動物を追いかけていったのかな？と覗いて見ますと、なにやら様子がおかしい。

尻尾をだらりと垂れてうまく歩けない様子。

顔も傾いています。

すぐに病院に連れて行ってあげられるとよかったのですが、とにかくお酒は搾れるはと　とても忙しい日だったので、家族の晩ご飯を作ってから結局１９時半ギリギリに別所動物病院まで連れて行きました。

ココは一人では歩けない状態だったので、私が抱っこして車まで運びます。

ココを抱っこするなんて赤ちゃんの時依頼。

抱っこしていると、小さかったココを思い出し、とっても愛おしく、なんとか助けてやりたいと病院まで運びました。

前日までとっても元気に走り回っていたのに、何か悪いものでも食べたのか？

先生の見立てはこうでした。

ココももう１３歳。

老犬には時々このような事が起こるそうです。

脳の障害か、三半規管の障害で平衡感覚がとれなくなってるということでした。

目は細かく左右に振動しています。

目がクルクル回っている状態なので、うまく立っていられないのだそうです。

注射をしてもらって、お薬をもらって朝晩お薬をスポイドで飲ませました。

朝は、私はお酒を触る仕事があるので、長男が薬を飲ませてくれました。

ココ、洗っていないのでとにかく臭うんです。

抱っこしたら全身ココ臭。

帰って全身洗濯しました、私を。^^;

そんな時、また　放送局から電話がかかってきたのです。

「あの～先日お話しておりました、うちのワンコの件で・・・」

「申し訳有りませんが、ココは今瀕死の重体です」とお断りしました。

その後、もう一度お医者さんに連れて行ってお薬をもらって帰りました。

ココは普段もらえない、おいしいお肉の缶詰を食べて徐々に元気を回復しまして

最初お薬を水に溶かしてスポイドであげていたのですが、スポイドをみるだけで自分の小屋に隠れてしまいます。

最後の方は、お薬をおいしい餌に混ぜ混ぜしたらペロリンとたいらげました。

最初からこうすればよかった(^_^;)

目の振動も収まり、食欲旺盛なココ。

よかったね、よくなって。

でも　テレビ出演は逃したね(*￣m￣)ﾌﾟｯ―