鳰自慢瓶詰め
テーマ:ブログ
2009/04/02 09:30
本日の瓶詰めは普通酒です。
このお酒は普通酒の昔でいう一級酒です。
一級、二級というくくりはなくなり、現在は上撰、佳撰という呼び方に変わりました。
大昔、まだ瓶詰めではなく量り売りをしていたころは、『大地蔵』という名前で販売していたと聞いています。
その後、『鳰自慢』という銘柄で販売しておりましたが、なかなかこの『鳰』(にお)を読んでいただきにくく、「鳩(ハト)自慢ですか」とか「にほん自慢」ですかなど呼ばれておりました。
そもそも『鳰』とはカイツブリのことで餌を取る時に水の中に顔を入れて取ることから、入るに鳥と書いて『鳰』と読んだそうです。
琵琶湖の鳥で有名で琵琶湖の事を別名『鳰の湖(におのうみ)』とも言います。琵琶湖の水の上にプカプカ浮かんでいるかわいい水鳥です。
しかし、これを一々お客様に説明しなくてはならず、現在は『北国街道』の銘柄でお酒を販売しております。
でも地元では、昔ながらの鳰自慢を愛飲いてくださるお客様もあり、上撰、佳撰でこの名前を残すことになりました。
お客様で名字に鳰のつくお客様が、わざわざ買いに来てくださることもありますので、この銘柄は今後も残していきたいと思います。