お盆には不思議な出会いが
お盆は木之本のような田舎には帰省のお客様がけっこういらっしゃいます。
車のナンバープレートを見ても他府県ナンバーの車が急に増えます。
私が店番をしておりますと、品のいいかわいらしい奥様とスラーと背の高い男性。
そして小学校のお姉ちゃんと、まだよちよち歩きの可愛い僕ちゃんご家族。
お車は横浜ナンバー。
まあ、遠い所から帰省されてきたんだな~
このお姉ちゃんが、桑酒のことや歴史を調べていてパンプレットが欲しいとおっしゃいます。
よろこんで。^^
簡単に桑酒の歴史なんかをご説明いたしました。
いつものように、お酒の説明などもしてお客様が商品を決められてお会計をした頃
「私も山路というんです」とおっしゃいます。
「あ~そうなんですか。
これも何かのご縁ですね」などと話しておりました。
この時点で気づけよって話なんですが
話していくうちに、ここの先代のおじいちゃんの兄弟の息子さんの息子さんであることがわかりびっくり。
この時点で父を呼びました。
父もこの方とは初めて会ったそうですが、名前はよく存じていたようで話が弾みます。
大じいさんの2番めの弟さんで雄二おじさん。
このおじさんは昔、日赤病院の院長をされていたそうです。
その息子さんが 山路 徹さん。
去年は同性同名のお名前でけっこう色々ありました。(^_^;)
この山路 徹さんの次男さんが横浜から帰省していらしてうちにはじめて寄ってくださったのです。
この方は横浜医大を出られたお医者様。
これから長浜の家にみんなが集まるのだとおっしゃいます。
父が「そうするとご長男さんは一橋大学を卒業されて○○にお勤めで、三男さんは東大を卒業されて○○にお勤めでしたな」
とさすがに詳しい。
ひゃ~、みなさん、優秀な方ばかり。
私は、まさかご親戚の方とは知らず、ただ同じ名字の方なんだ~と思って話していましたのに。
失礼いたしました。
母がよく言います。
「この山路家は鮎みたいなもので、外に出ていかれた方が大きく出世されるんよ。」と。
鮎は琵琶湖の流入河川へ遡上して、他地域のアユのように大きく成長するもの(オオアユ)と、湖内にとどまって大きく成長しないもの(コアユ)というのだそう。
ほんまや。
たしかに。。。
その後いらしたご夫婦は千葉の方でした。
帰り際に父の話をされるので、また父を呼びました。
父と虎中時代の2学年後輩の方らしく、2人で懐かしそうにその当時の事を話されておりました。
この方もお医者さまだそうです。
父のお友達はお医者さまが多いですね~。
お盆はこのように普段会わないような珍しいお客様がたくさん来てくださいます。
これもご先祖さまのお導きでしょうか。
可愛いお客様
昨日、お昼すぎに母屋から電話が。
「ブログのお友達がみえてるからすぐ来て」と母。
店に行くと綺麗な女性が可愛い男の子抱いて。
お隣には優しそうな旦那様が。
こいもちゃんとこいもちゃんママでした。
実は私とは初対面。
ブログでのコメントではお話していましたが、初めてお会いすることができました。
こいもちゃん、もう2歳と4ヶ月になられたんですね。
可愛い盛り。
小さなお手てを触らせてもらいました。
はずかしいのかお話はしてもらえなかったけれど、こいもちゃんママのブログを見ると色々お話できるんですね。
「ダンボールおおきに~」って。笑
うちにはダンボールならいくらでもあるで。^^
桑酒や桑酒ケーキまで買っていただいたうえにお土産までいただきました。
涼しげな夏らしいお菓子の数々。
もう気を使わないでね。
手ぶらできてね。
最後にかわいい小さな手でバイバイ(^_^)/~してくれました。
今度お会いする時にはまた大きくなっているんでしょうね。
こいもちゃん。
自分の子供にもこんなに可愛い頃があったんだな~と改めて思い出してました。
愛情いっぱい受けてすくすく成長されているこいもちゃん。
また会いにきてくださいね、こいもちゃんママ。
ご来店ありがとうございました。
盆花
木之本では盆花というものがあって
お盆にはすべてを揃えてお墓にお供えする花の束を作ったものです。
桔梗
おみなえし
かるかや
みそはぎ
実家では小菊やほおずきなどが盆花だったように思います。
でも最近ではなかなかこの4種類を揃えることが難しくなってきました。
高いお金を出せば用意できるのでしょうが、今までは知り合いにいただいたりしていました。
今年はみそはぎしか手に入らずにあとは小菊などで代用。
長浜市内もそうなっているのでしょうが、猿やカラスなどが食い散らかすので、お供え物は供えてすぐに持ち帰ります。
ご先祖さまもお供えしてすぐに食べないと。
早食い。
年季の入った提灯を持って浄信寺の奥にある古いお墓でお務めをあげてもらってから蝋燭の火をいただきて帰ります。
なかなか情緒のある行事です。
この蝋燭の火がご先祖さまの魂で、それをお盆の間うちに持ち帰ります。
そして家の仏壇に蝋燭をともすのがお盆の第一の仕事です。
盆とはいえ店は開けているので、お客様も来てくださり、お墓でのお経の時間が迫ります。
お墓に行こうとしたらお客様。
母と長男に先に行ってもらって、私はお客様の接客をしてから急いでお墓に向かいます。
昨日は特に雨の前立ったので蒸し暑く、お墓に着いたら滝のような汗が吹き出しました。
格好なんてかまっていられません。
私は首に保冷剤入りタオル巻き。
このように提灯をぶら下げて帰ってきます。
お仏壇に火を灯して、お茶をお供えしてみんなで仏壇にお参りします。
毎年とっても厳かな気持ちになります。
でもお経さんはテープレコーダーから流れてきます。(笑)
今年もみんな元気で家族揃ってご先祖様をお迎えできたことに感謝です。
14日には先日漬けた奈良漬けをお供えします。
さてさて今年はうまく漬かっているかな~
施餓鬼法要
昨日は朝早くからお寺のお手伝い2日目。
前日にはすっかり忘れていた3年前のブログを見返しまして一応プリントアウトして出かけました。
今年は仁寺町、北之町、仲之町、本町の当番なのでご近所の顔見知りの奥さんばかり、誘い合わせてお寺に出かけました。
前日に塩もみしたきゅうり。
これは個人の容器をもってきてくださったので、来年からお寺で買っていただくことになったようです。
水気がうまく搾れます。
丁字麩の辛子和えの下ごしらえ。
味付けはベテランさんがしてくださいます。
あとは辛子味噌を入れて
私は味見だけ~
さすがベテランさん、おいしい~!
お漬物も順次切っていきますが、丸く切るか拍子木に切るかでどうする?どうする?
両方作っておこうということになったようです。
ベテランさんも3年前のことは忘れるらしい。
今年もかまどに火をおこします。
まずは昆布とお揚げと茄子の煮物100人分。
調味料を入れる時に目に煙が入って痛い、痛い。
高い高い天井には換気扇がまわっています。
天井はとても高く、梁もいい色になっています。
立派な建物。
今年は私も薪をくべさせてもらいました。
3年前は怖くて近づけなかったな~
その後この鍋で、今度はかぼちゃと茄子とお揚げの味噌汁を作ります。
机も並べてもらって
みんなで手分けして器に盛りつけていきます。
仏様のお膳
施餓鬼のお供え用のお膳もできました。
お供え用のおぶくさん
笹の葉が敷かれています。
これを持って本堂へ
いつ見ても立派なご仏壇です。
お供えの準備もできてご住職のおつとめがはじまります。
私達も拝ませていただきました。
3年前のブログを印刷していって、配膳の位置をたしかめます。
3年に一度のお手伝いだと、丁度忘れる頃なんですよね。
これでいいのだな。
ここでお参りに来ていただいた方と一緒に私達も食事をいただきました。
食事を頂く前に、自分たちのご飯茶碗の中から少しづつのご飯粒をみんなが出して集めます。
普段からの食べ物を大切にし、また他に施し、共に分け与えていくという日常の心がけが、施餓鬼供養の意味だと思われます。
その後、みんなで大量の器類を洗ってすすいで、拭いて、元の箱に納めていきます。
これがけっこうな時間がかかります。
これ一個足らんで~
ここに出てきた~
この繰り返し。
すべてが終わってから、立派に手入れのいきとどいたお庭を見せていただきました。
暑い日でしたが、外からは心地いい風が吹いていました。
3年前のブログには、「3年後にはもう少し役にたてているでしょうか。
きっと3年後、すっかり忘れていてこのブログを見返して復習している自分が見えます」
と書いています。
そのとおり!ぷぷぷっ~
役に立てたかどうかは少し疑問~。
そして最後に「それまでブログ続いているかな~」って書いてます。
なんとか かろうじて続いておりました(笑)
お盆行事
母と息子は暑い木之本を離れ、黒部ダムの方へ10日から旅行に行っております。
息子には「おばあちゃんがくれぐれも転けないように気をつけてあげてや」と言っておきました。
うちの長男、彼女がいるわけでもなく「ばあちゃん、涼しいところに旅行でも行こか」と誘います。
彼女の一人くらい作れよっと喉元まで出かけるのをぐっとこらえて「まあ、気をつけて行って来て」
父は旅行に行くのは気が進まないらしく、いつも家で何かしら仕事しています。
母はどこへでも行きたいタイプ。
それで決まった日が、10日11日の1泊2日になりました。
うちは浄信寺さんの檀家です。
つまり木之本地蔵さんの檀家になります。
11日には12日の施餓鬼法要の準備に午後からお手伝いに行ってきました。
3年前にお寺デビューした私は午後から出かけることになっていました。
でも前日に長浜に3件の配達と集金(10日集金をすっかり忘れていた)のため午前中に車を走らせました。
店番は父と主人。
帰ってから早めのお昼を済ませてお寺に行く準備をしていたら、お酒の発送の注文が入り、慌てて荷造り。
なんとか間に合ってお寺に出かけて行きました。
いつもながら立派なお地蔵様。
この日は庫裡の方へ
ここで次の日の料理の準備班とお膳や机などを並べる班に別れます。
私は3年前にお料理の方のお手伝いをしたので今回は本堂の掃除とお膳の用意。
またまたチンプンカンプン。
はじめに広い広間を掃除機で掃除をしてその後乾いた雑巾で拭き掃除。
汁椀や飯碗をだします。
100膳分。
綺麗に拭いてしばらく干しておきます。
お料理担当のお姉さんが、「去年写真写してたやろ~、どんなんやったか今見られる?」
ひゃ~もうカメラの中にはないわ。
去年のブログ見なおしてきます~
3年も経つとすっかり忘れてしまうのでした。
これから予習しとこ。
今日は朝8時からお手伝いに行ってきます。