化粧箱

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高級なお酒は化粧箱も少し高級な物に入れます。

 

 

 

特に催事など、何軒もの蔵が寄って売る場合、お客様はどの蔵のものがいいか、まず試飲をされます。

 

でも最終的に決められるのは、やはり見た目。

 

 

以前、うちの純米大吟醸と大吟醸は木箱にしていました。

 

 

ところがうちの使っていた木箱は輸送の際に、お酒の重みに耐えかねて 底が割れたり外れたりしたため去年の9月の催事には 苦肉の策で安全な高級な紙箱に変えたのですが、やはり隣の蔵の木箱と比べられると最終的には、そちらを選ばれるケースが多かったでのです。

 

 

送られる側としては、嵩張るし後の始末を考えると紙箱の方がいいようにも思いますが、差し上げられる方にしてみたら、同じ値段なら少しでも高級感のある方を選ばれる訳です。

 

 

 

それで、ずっともう少し頑丈で、うちの瓶の高さに合った木箱を探していました。

 

 

 

この4日から阪急百貨店の催事に呼んでいただいていた時に、前日にお酒売り場に行きますと、私が阪急で催事を始めた頃からの顔見知りの京都の「羽田酒造」さんがお見えになっていました。

ここには「初日の出」というおめでたい銘柄のお酒があって、毎年お正月の催事にには必ず来ておられます。

 

少し商品を見せていただいておりましたら、頑丈そうな木箱。

それも私の探していた瓶の背丈とちょうどピッタリの木箱に入れておられるお酒がありました。

 

私は厚かましくも、その営業さんにダメ元で

 

「この木箱はどこで仕入れておられるか教えていただけませんか?」

 

とお尋ねしました。

 

 

すると「今すぐはわからないので、担当者に聞いてみて連絡します」とおっしゃていただけました。

 

 

 

催事が終わって木之本に帰ってきてから何日かしてから、羽田酒造の方からご連絡をいただき会社名とお電話番号を聞くことができました。

 

 

さっそく私は、その会社にお電話しますと『この電話番号は現在使われておりません』

 

あれ?^^;

 

 

 

でも、会社名も聞いていたので、ネット調べてみましたら、最後の1桁が違っていました。

私の聞き間違えか~(^_^;)

 

 

 

そして、その会社と連絡がつき、うちの瓶をまず送り、それにあった木箱のサンプルを送っていただけることになりました。

 

 

 

しかも、今までより頑丈で値段もお安い。

 

 

ほんとうにずっと探していただけに、こんなに近くに こんなにいい商品を扱う会社があったのかと、親切に教えてくださった羽田酒造さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

私もこの歳になり、厚かましいとは思いながらも、まずは聞いてみるということができるようになりました。

昔だったら、恥ずかしくて聞けなかったかも。

 

 

そして思い切って一歩踏み出すと、協力してくださいる方が現れるということを学びました。

 

 

じっとしていてはいけませんね。

 

 

何事も現場で事は動いている。 

 

 

どっかで聞いたセリフ(* ̄m ̄)プッ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ゆうこりん

滋賀県の木之本で酒造業をいとなんでおります山路酒造の女将です。
私も、杜氏と一緒に酒造りに励んでおります。

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