賛助出演
昨日は木之本のスティックホールで都山流 尺八演奏会が催されました。
この会の賛助出演ということで、私にも私の先生から出演依頼が今年の初めにありました。
尺八ではありません。
若かりし頃に、お箏と三味線を少しばかり。
忙しくて10年くらい演奏会には出ておりませんでした。
私を教えてくださった武田先生(お箏の師匠)が、
「今回は師範ばかりで尺八の先生方の賛助で出演するんだけれど、木之本のスティックホールであるから、出てみない?私もそろそろ歳だから一緒に出られるのも最後になるかも」とおっしゃいました。
まあ、6月なら少し時間が出来るかなと思い、お引き受けしたのはよかったのですが、TV放送なんかの影響で、すっかり忙しくなってしまい、2月ごろにいただいていた楽譜を4月になるまで1ページもめくることができませんでした。
そこへもってきて昼間はとてもお箏の練習どころではありません。
毎晩遅くからしか練習できないので、
桑酒の貯蔵タンクの置いてある蔵で練習。
毎日へたっぴーな音を桑酒に聞かせておりました。
桑酒、腐らんやろか~
またこの曲の難しいこと。
プロの演奏したテープを聞きますが、楽譜を目で追うこともできないくらいの速さ。
できるのか?
私。。。
練習をすればするほど、ドツボにはまっていく感じ。
おやじさんのブログで練習量の大切さをひしひしと身に染みて感じる毎日。
練習さえしっかりしていれば本番にあがることなどないということはわかっちゃあいるけどなかなかどうして思い通りにならないのが独身の時との大きな違い。
仕事の合間を縫って合奏練習にも何回も行きました。
一緒に演奏する方たちに迷惑はかけられない。
昔はお母ちゃんにご飯作ってもらって、好きな時に練習して着物も着せてもらって。
そんないい時代もありました。
せっかく作ってもらった着物。
ほとんど手つかず。
長い間箪笥の肥やしになっていた着物を久しぶりに出してきて
どれ着よう。
演奏会の前日の夜に木之本のお料理やさんから私の携帯にお酒の注文。
「明日でいいから持ってきて。山路さんのお酒でって丸三の社長さんからのご指定やで」
演奏会の後に慰労会がある模様。
丸三の社長さん(木之本で箏糸、三味線の糸を作ってらっしゃいます)、この会で尺八の演奏をされます。実行委員長。
私に気を使ってくださったのかしら。
「明日は私、配達できへんのよ、その会出るし」
「へ~そうなんや。
そんなら今からでもいいで」と丸忠さん。
注文が20時、もうすでに飲んでるがな。
仕方がないので、夜道を自分の飲み代を歩いて配達、純米3升。
そして本番。
一生懸命弾きました。
今の私のできる精一杯の演奏。
演奏後、丸忠さんでの慰労会。
美味しくお料理とお酒を頂きました。
お開きになった後、何人かの先生方がうちの店に行こうとおっしゃいます。
もうすでにうちの店は雨戸が閉まっていて閉店状態。
雨戸を開けまして、そこで2次会がはじまり、山路酒造は山路Barと化しました。
この中には長浜の虎姫高校出身の尺八のプロ奏者武田旺山先生も。
昔一度だけ演奏をご一緒したこともいい思い出です。
「ここのBarは小雪やなくて大雪やな~」
なんて言われながら、私も一緒にいただきました、ビール。
こんな酒屋ある?(笑)
私・・・今回でお箏は封印しようと思います。