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うだつの街並

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木之本の北国街道の街並みには〔うだつ〕が多く残っています。

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隣家からの火事が燃え移るのを防ぐために、防火壁として造られたものだそうですが、自分の財力をアピールするための指標として関西地方を中心に、商家の屋根上に互いに競って立派な〔うだつ〕がつけられたようで、設置するためにはそれなりに費用もかかり、比較的裕福な家に設けられることが多かったろうです。

このことから慣用句として、うだつがあがらないの語源になっているとか。

ちなみにうちの家には〔うだつ〕は設けられておりません病気(女の子)  残念!

富岡鉄斎

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今は亡き祖父が明治、大正期の日本の文人画家で、儒学者の富岡鉄斎が大好きで、掛け軸をいくつか持っていたらしく、父がお酒の箱のデザインに使えないかと考え、一升瓶用と四合瓶用の箱を作りました。

お酒といえば昔はひょうたんを片手に量り売りが普通でした。

ということで鉄斎のひょうたんの掛け軸で四合瓶用化粧箱を作りました。

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一杯のさけを薬とくむ終(つい)は

無量寿命の人となる扁(べ)し

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こちらは一升瓶用化粧箱。老人がひょうたんに乗っています。

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こちらは鉄斎が89歳で没する7年前82歳の時の作品で一瓢千金図といわれるものらしいです。

《船が中流で沈んだら、ひょうたん一つ千金の価値があると中国古代の書物〔かつ冠子〕に書いてある。まことに急難の際には欲しいと思っても手に入れることは出来ない。だから晋の司徒であった蔡ぼ〔さいぼ〕が、はなはだ用心深い人だったのを、世人が嘲って「蔡公は舟に乗る時も腰舟を身につけている」と言ったが、その蔡公を用心ぶかすぎるなどと笑ってはならぬのだ。》

…とまあこのようなことが書いてあるらしいです。

ご進物の折は箱入りもいかがでしょうか。

 

 

 

中元すんだら節

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いやぁ、夕方の雨はすごかったですね。雨上がりの空は真っ赤でなにやら別世界にきたようでした。家の中より心なしか外が涼しく感じました。

畑や田んぼには恵みの雨ですね。

お中元の時期もそろそろ終わり、やれやれ待機生活からも少し開放されるようになるのだな、と思っていた矢先、百貨店から「今年のお歳暮の構成をしますので、大阪まで出てきてください」とのメールが入りました。

もうお歳暮!!早っ!まだこんなに暑いのに…。やっとお中元終わってホットしてるのに…。世の中なんだか急ぎすぎてません?

百貨店なんかは特にアイテム数が多いので、今から対応しなければならないのでしょうが、うちのようにどこかのんびりしていると、時々おいてかれそうになります。頑張らねば!!

大阪の百貨店も熾烈を極めているようで、どこも競争、競争、競争。

阪急百貨店も6年越しの改装新築で、営業しながらの工事なので年2回の試飲販売も、行く度に勝手が違っていて毎回戸惑います。次回は9月24日から30日まで行きます。

そろそろその準備を始める時期になりました。心に余裕をもって仕事もしたいものです。

 

桑酒って何?

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今日は、長浜の花火ですね。楽しみですねぇ。いくつになってもあのドーンという響きは、心がウキウキしてなりません。昔は豊公園まで言って真下でお腹に響くドーンという音を聞いたものでした。
木之本は30分間で終わってしまいますが…。長浜の花火も盛大になったものですね。

もうすぐホームページの方で詳しく載せるつもりですが、弊社の桑酒とはなんぞや?
と思われている方がおられるようなので少し簡単にご紹介いたします。

昔から木之本は養蚕の盛んな土地柄で、周りは桑畑に囲まれていたそうです。桑酒は室町の終わりごろから造っているそうで、普通のお酒はうるち米で仕込みますが、この桑酒は近江産の餅米をふんだんに使い、麹と一緒に焼酎に漬け込みます。その仕事が12月ごろで6月ごろになると麹の働きで、餅米が糖化されてとろりと甘いお酒ができます。そこに別の焼酎に漬けておいた桑の葉のエキスがたっぷり出たお酒と混ぜてできたものが桑酒です。リキュールですのでとろりと甘く、冷たく冷やして氷を浮べロックでお飲みいただくと、とってもおいしい食前酒になります。
昔はいろいろな蔵で造られていたようですが、今は日本国中探してもあまり目にしないのではないかと思います。
日本酒のようにぐいぐい飲むお酒ではありませんが、疲れたときなどは体に優しいほっとする味だと思います。
ぜひ木之本に来られた時は、店で御試飲なさってみてくださいね。

ご縁

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今日、店番をしていると「こんにちはー」とお客様。

「いらっしゃいませ~」と笑顔をふりまきながら店に出ると大阪からのお客様でした。

「あっ!○○様ご無沙汰しております。お暑いのにようこそお越しくださいました。」

このお客様は少しお年を召した女性とそのお友達、そして息子さんの3人連れでした。

私は年2回、大阪うめだの阪急百貨店で試飲販売を一週間行っているのですが、そこで偶然お立ち寄りくださり、はじめはそのご婦人の旦那様が桑酒をたいそう気に入ってくださって、何回かお買い求めくださったのですが、ご高齢でご主人がお亡くなりになってしまいました。

これでご縁もなくなるのかなぁ…と思っていました。ところが、その後もご主人にお供えしたいから大阪に来た時は、知らせてねとおっしゃっていいただき、その後何度か木之本にもお立ち寄りいただいています。

本当にありがたいことです。今回は息子さんが、うちの純米酒を隣のアメリカ人の方に飲んでもらったら、今まで飲んだ日本酒の中で一番おいしいと言ってくださったそうで、今回わざわざ木之本まで頼まれて買いに寄ってくださったそうです。一番おいしいかは別としてきっとお口にあったのだなと、とてもうれしかったです。

こういうご縁をこれからも少しずつ広げていきたいと思います。

 

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ゆうこりん

滋賀県の木之本で酒造業をいとなんでおります山路酒造の女将です。
私も、杜氏と一緒に酒造りに励んでおります。

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