駅弁と立ち食いソバ
先日、いつもお世話になっている人と食事をしました。その時に改めて気が付いた話です。
その方は実は正月に一族で旅行に行かれたらしいのですが、昼食をとろうとして新幹線の車内販売で駅弁を買おうとしたら、こだま号では弁当の車内販売がなかったということらしいです。
子供の頃、新幹線に乗った時、ビュッフェがあるのが楽しみでした(別に利用しなくても、いい匂いがしていましたから)。在来線の特急では食堂車がありました。小学校6年の時、鳥取へ家族で行ったのですが、米子から新大阪までの特急の食堂車で下の妹と食事をしたことを覚えています。
その後、新幹線が博多まで開通すると新幹線にも食堂車ができました。その後数年して新幹線がのぞみなど高速化されると、食堂車の利用者が少なくなり廃止されました。その後ビュフェも廃止されましたね。
そして、在来線も変化します。北陸線が直流化される以前は米原駅で乗り換えが大抵必要でした。待ち合わせ時間は30分ぐらいは大抵ありました。そうなると米原駅のホームで立ち食いそばを食べるのが楽しみでした。
今は直流化され、電車も多くありますので、そばを食べる余裕はなくなりました。米原駅の井筒屋のそばはほとんどなくなりましたね。それと新幹線の待合にあった、そばとうどんは無くなりました。
米原駅というと乗り換えの合間に聞いた駅弁売りのおじさんの「べんと~っ、おちゃ~。」の非常にいい声を思い出します。あのおじさんもどうしているのかな?井筒屋さんに一度聞いてみようか。
鉄道は速くなりましたから、駅弁や立ち食いソバは大きいターミナルの駅でしか、ほとんど見かけなくなりました。
少年時代にこういう郷愁を誘うような経験ができた私たちは幸せなのかもしれません。