恐ろしい子供たち
今日のS夕刊の投書にありました。
9日の夜8時半ごろ花火をしていた子供たちが花火を終えたのち、猫を見つけ、挟み撃ちにしたりして逃げ場をふさぎ、ネコがすきを見つけて逃げたら車にはねられ死んでしまったとのこと。それを見ていた子供たちが笑っていたということ。こんな子供が大きくなったらどうなるのか?と書いていました。
私たちも幼いころ、結構残酷な遊びをした覚えがあります。よくカエルに爆竹をくわえさせて爆破したりとか。虫や小さな動物だからいいとは言いませんが、猫や犬を死に追い込むなんて考えられませんね。
小学生のころ、藤山寛美という歴史に残る松竹新喜劇の役者がいました。寛美の劇で寛美が、うだつの上がらない、植木職人の男の役をしていましてその妻がミツバチを殺したときに「ミツバチは植物にとって大切なもの、植木職人の妻ならそのミツバチを大切にするべきなのに殺すとは何事。」と真剣に怒る場面がありました。そして、その夫のたくましさを見直した妻が惚れ直すというものです。喜劇でこんな場面も珍しいのですが、妙に印象に残っています。
寛美の劇は別にして、命を大切にすることを子供たちにしっかり教えられていないのかもしれませんね。5代将軍・犬公方の徳川綱吉の生類憐みの令とは行きすぎですが、生物(動物だけでなく植物も)によって人間は生かされているんだということをもっと私たちは認識することが必要だと思います。
食べ物を粗末にする番組などが多いですが(私あれを見るとぞっとします)、震災で命の尊さを知った私たち、今一度振り返る必要があるのかもしれません。