天狗ハム
年末に私が配達から戻ると、店の前に『天狗ハム』と大きく書かれた車が停まっていました。
店に入ると男性のお客様がお一人。
母が応対していました。
私が顔を出すと、「そやそや、この人に勧められたんや~」と。
なんでも12月7日にうちで買ってくださった桑酒をたいそう気に入ってくださったようで、食前酒としてお飲みいただいているようでした。
このお客様、歴史のことにも大層お詳しいらしく母と話がはずんでおりました。
池波正太郎さんが大好きで、自分でも小説を書かれているのだとか。
この時も桑酒をご購入いただき、帰りに「ソーセージ好きか?」と聞かれます。
「はい、大好きです」
「レモンがええか?ハーブがええか?」
「え~、じゃあ、分けていただきます」と言いますと
「ええんや、ええんや何がええ?」と。
ならばあつかましついでに「ハーブ」と私。
そしていただいたハーブのソーセージはとてもおいしいものでした。
その後、年末のある日、分厚い封書が。
なんと15枚にもおよぶワープロで書かれた私小説。
す・すごい・・・
忙しさにかまけてお返事を書くこともせず、年が明けました。
ある日、私は配達に出かけて留守の間に、このお客様がきてくださり
またまたこんなにおいしそうなハム・ソーセージをいただいてしまいました。
「なんにもお返しできてないのよ~」と母。
なんか悪いね、いただいてばかりで。
このお店が大好きなんやって言ってくれてやあたよと母。
昨日その方から年賀状が届きました。
ゆうこりん でいただいたのは初めて。(笑)
「1月5日にはじめてブログを知りました」とその年賀状には書かれていました。
なんかうれし恥ずかしですね~
追伸:この小説のシリーズ 伏見の歴史を「JIN風に」面白く書いてみたいと思います と。