訃報
先日の野田首相の突然の解散表明の日に国民栄誉賞受賞者で日本のお母さんと言われた森光子さんが亡くなられました。毎年のことですがニュースで著名人の訃報が流れます。
今年亡くなられた方でびっくりしたのは流通ジャーナリストの金子哲雄さん。テレビで評論家などが集まっていろんな説を面白おかしく、明石やさんまと女子アナのカトパンの上手な進め方で盛り上がる「ほんまでっか」などで流通業界の話を上手に伝えてくれました。
あの若さで亡くなられるとは。何でもご本人は、もう死ぬのがわかっていたそうで、自分の葬儀についても、ご自身でプロディユースをされたそうです。最後まで重体であることを隠し亡くなられる前の日に挨拶文を記されたそうです。この文章を読んでみると本当に真剣に生きた彼の人生に拍手を送りたくなります。残念ですね。
さて、今年も私の身内や知り合いでも何人か訃報がございました。つい先日もありました。葬儀に参列させていただいた方やそうでない方もおられますが、どちらにしても訃報を聞くと身内でなくても本当にさびしさが改めておきてきます。
私もこの歳になってくると若いときに亡くなった叔父を除いて父や母の兄弟の訃報に接することが多くなってきます。本年も母方の伯父が一人亡くなりました。母によるとその伯父は非常に勉強ができたそうですが、あることで、ある意味、最初に望んだものとは違った道を歩んだそうです。しかし、その与えられた道をその場その場で与えられた道を一生懸命に過ごしました。葬儀には伯父を慕ってたくさんの参列者がありました。
亡くなった伯父は、私が挫けそうになった時に厳しくも大切な言葉をかけてくれました。また楽市に出店した時だったと思いますが、経営者として、また初代と2代目の世間の見る目というものに対して大切なことを教えてくれました。
今回の事業に対しても伯父はどう見てくれるのかな?ちょうどかかり始めるころに亡くなりましたので訊けなかったのが残念です。
伯父は亡くなる前の日に「***は死にます。」と一言を残し亡くなったそうです。
訃報があったとき、初めて知らされるような感じの、その人の人生。そこから自分なりに学ばせていただくもの、見つめ直すものは多いような気がします。