枡枡
先日、油甚さんのブログで枡のことが書かれていました。
私は、桑酒などを量って入れるものをすくって入れるという意味で柄杓から昔から杓と呼んでいました。
改めて、父に聞いてみますと、「そりゃ、枡やろ」
「えっ、そうなん」
と、ここへ嫁いでから初めて自分の間違いに気づいた次第であります。
一昔前まえでは、この木の枡を使って桑酒を詰めておりました。
左から200ml、300ml、500ml、720ml。
柿渋を塗って雑菌がはいらないようにしていたようですが、だんだんと柿渋もとれてしまい
衛生面の上で最近は樹脂製のものを使うようになりましたが、私もこの木の枡で量って入れていましたので軽くて持ちやすく、使いやすかった印象が強いです。
今使っている樹脂製の枡は、とにかく重い。
持ち手のところが硬くて手に食い込んで痛い。
まあ、こんな昔話をしておりましたら、父がこんなものを出してきてくれました。
こちらは一合枡。
漆塗りです。
これで昔は清酒の量り売りなどをしていたようです。
その頃の銘柄が『大地蔵』
用液一合と印字されています。
触っていたら、取っ手がはずれて、壊してもた!と一瞬焦りましたが
はめ込み式になっておりました。
ほっ。。。
珍しいのがこの枡。
液用一デシリットルと印字されています。
父に、何に使ってたの?と聞きますと
「わしも知らん」
ということです。
このあたりは骨董品の域に入りそうです。
もう今は使われなくなった木の枡たち。
それでも捨てられなくて、マスマス整理整頓ができなくて道具がごちゃごちゃと増える一方です。
これからは、杓改め、「桑酒を枡で詰めてマス」と言うようにいたします。