酒蔵女将奮闘日記

お客様にお酒の味を知ってもらって選んでいただくということは大切なことだと思っています。

お酒も嗜好品ですので、こちらが良かれと思ってお奨めしても、お客様のお口には合わない場合もあります。

うちの店ではなるべく一通り飲んでいただいて気に入っていただいたお酒を買っていただくことにしています。

特に桑酒は特殊なお酒なので、普通の日本酒の感覚で飲んでいただくと、あまりの違いにびっくりされることがよくあります。ですので特に桑酒は飲んでいただいてからご購入を決めていただいております。

今日店番をしておりますと、お二人の男性のお客様が京都から来てくださいました。

お一人の方は以前も来ていただいたお客様で、私の顔もよくご存知のご様子。

その方は運転手なので試飲はなさいませんでしたが、もう一人のお客様に試飲をしていただきました。

一通り飲んでいただき、さて今日はどのお酒に致しましょう。

お二人とも桑酒の一升瓶をお買い上げくださいました。

いつものお得意様は初めから桑酒を買いにいらしたそうです。

もう一人試飲をいていただいたお客様も桑酒の一升瓶。

大阪の試飲会では考えられない現象です。

桑酒ってほんとに不思議なお酒です。大好きな方は一升瓶６本単位でお求めくださいます。

「毎日飲んでいると体の調子がいいのよ」と言ってくださったり、お客様に逆に教えていただいております。

感謝の日々ですね。