癒やし
うちの柴犬ココは毎日、私が朝 洗濯物を干す時に自分の小屋から出てきて顔をすり寄せに来ます。
ドッグフードの他に、そういう時はジャーキーなどのおやつを2、3個あげます。
それが毎日の日課。
一昨年の冬に、目の細動で動けなくなったことがあって、私も蔵が忙しくてその日も夜にしか病院に連れていけませんでした。
それでも雪の中でじっと待っていたココ。
脳に血栓のようなものができるとこのような症状になると言われました。
でも毎日お薬を飲ませている間に段々食欲が出てきて5日目くらいには随分元気になりました。
その後、おじいちゃんが血がサラサラになる人間の薬をココの餌の中に入れていたのにはびっくり。
だいじょうぶかぁ~?(^_^;)
それ人間の薬やし(-_-;
その後また元気になり
そして3月の催事の5日前にまた同じ発作。
また病院に連れて行って5日間薬を飲ませて、私が大阪に行く前日にもう一度動物病院で診察を受けて薬をもらって、私のいない間は、長男に朝晩の薬をスポイドで飲ませてもらいました。
それから少しよろめくようにはなりましたが、暑い夏も今年の冬も乗り越えてくれました。
相変わらず雪が大好き(笑)
先週の月曜日の朝はいくら呼んでも出てきません。
おかしいなと思って、庭を探してみると庭の木の枝の下に挟まるように寝ているココ。
その後も、なんだか狭い所に頭を突っ込む行動で様子がおかしい。
その日も夜に動物病院まで行って診てもらおうと車に積んでいると、父がやってきて「ココ、わしより先に逝くなよ」と頭をなでるおじいちゃん。
ココはなんと不思議、おじいちゃんと同じ誕生日。
ココは15歳になり、人間でいうと85歳~90歳。
おじいちゃんに追いついちゃったねとよく笑って話していました。
今回は黒目の細動はありません。
狭い所に頭から突っ込んで、バック出来ない行動はまぎれもなく認知症だと言われました。
じゃこちんちの柴犬ポチも認知症と言われたそうです。
うちのココももう15歳。
ポチと同い年です。
認知症は柴犬に多いのだそうです。
でも認知症の場合は昼夜逆転になって、食事を与えてももっと欲しい欲しいと鳴くそうです。
ココの場合は食欲が全然ありません。
熱をはかると40度あると言われました。
膀胱炎を併発しているようなので、抗生物質のお薬をもらいました。
そして病院で点滴をしてもらいました。
点滴の間、ぐっすり眠っている顔があまりに可愛いので病院の看護婦さんたちに代わる代わるたくさん撫でてもらってました。
それから3日間、薬を飲ませて様子をみました。
ドッグフードや缶詰の餌は全然食べません。
唯一食べたのが、私が茹でたブロッコリーだけ。
スポーツドリンクを一日に何度か飲ませると、私の手のひらからおいしそうに飲んでいました。
そして14日の木曜日の夜、いつもと様子が違うので長男に最後のお別れをするように言うと、長い間ココの側で愛おしそうに撫でてあげていました。
その後、私が見守る中 本当に静かに眠るようにココは逝ってしまいました。
この15年の間、この子には本当に家族みんなが癒やしをもらいました。
人間が大好きで始めて会った人にもしっぽを振って愛想を振りまき、けっして吠えない犬でした。
番犬にはなりませんでしたけど。
餌を食べている時に私が手を入れても、絶対に噛んだりしない本当に穏やかな性格の子でした。
今まで家族でいてくれて本当にありがとう。
ココは
タンポポの綿毛のたくさんできる頃
タンポポの綿毛が飛ぶように静かに逝ってしまいました。