太夫 甚さん
今年の年賀状に私のお琴のお師匠さんから
「2月19日は、今重屋敷で義太夫を致します。
お相手はあなたの同級生の油甚さんです。よかったら聴きにきてね」
と 書かれていました。
その頃なら阪急の催事も終わってほっとしているころやから行ってみようかな~
昨日は珍しく朝から晴天。
木之本で青空見るのは久しぶりです。
久しぶりに洗濯物も外に干しました。
でも気温は低くて長~いつららができていました。
主催は 財団法人長浜曳山文化協会
三役修行塾発表会と書いてあります。
今重屋敷に着くともう中から三味線の音が聞こえてきます。
私達が習っていたのは地唄の細棹三味線。
義太夫は太棹三味線で、なかなか思ったようには指が動かないとおっしゃっていました。
おっ、いよいよご登場。
御所桜堀川夜討 弁慶上使の段
太夫 甚
三味線 江龍
凛々しいお姿。
じっくりと聞かせていただきました。
終わってから、先生とお話することができまして、私たちの習ってきた三味線は楽譜通り弾くのが当たり前の世界でしたが、義太夫は太夫さんに合わせて呼吸を一つにして弾かなかければならないので大変難しいとおっしゃっていました。
でも先生のお歳で新しいことに挑戦されるところは素晴らしいことだと思いました。
油甚さんも この冬とてもお忙しそうだったのによく練習をされる時間があったな~と感心いたしました。
言い回しというか、台詞が古典なので難しい。
先生は言われます。
とても礼儀を重んじる世界なので、そこが大好きなのよと。
あとで、先生の息子さんに(背が高くて格好いい)先生と一緒に写真を撮っていただいて
先生からこんな美味しそうな和菓子までいただいて帰ってきました。
帰りは途中で雪が舞ってきました。
あ~洗濯物が…
長浜市内はすっかり雪も溶けてなくなっていましたが、木之本はまだ真っ白。
長靴なしでは歩けません。
夕飯前にいちご大福と桜餅食べてしまいした。
芸術の春。
食欲の春。
甚さん、ご苦労さまでした。