蚕繋がり

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おととい一通のメールが私のパソコンに入りました。

 

桑酒のご注文のメールでした。

 

その時は大雪で宅急便も集荷を見合わせておりましたので、その旨をメールでお伝えし、宅急便の集荷が行われ次第すぐに発送いたしますとお返事いたしました。

 

 

すると昨日そのお返事をいただきました。

 

 

そのお客様は名古屋のお客様で、12月の初めに渡岸寺の十一面観音様を見にいらしてお昼の食事を探して木之本に来られ、お寿司屋さんで食事をされたそうです。

そのままインターへ引き返さず車を進めた時に たまたま『桑酒』 の看板を目にされてうちの店に来ていただいたそうです。

 

 


このお客様は寝具店を営まれておられ、寝具の中でも近江真綿の品々を販売されているのだとか。

あのように美し繭を出すためにお蚕さんが食べる桑の葉が使われたお酒 桑酒に興味をもっていただいたようです。


「真綿製品を販売している私たちにお蚕さんが繭糸で結んでくれたように思えます。」

と書いてくださっていました。


「日本の昔からの文化や産業が少なくなってきておりますが、良い物を伝えたり、発信することは大切ですものね」

とも書いてくださいました。

木之本が大雪にみまわれた日、名古屋もこの冬初めての積雪があったそうです。

10cm位積もったらしいのですが、雪に慣れてらっしゃらないので車の運転も怖くてできなくて、朝の出勤時や登校時は皆足元に力が入り大変だったそうです。


お蚕さんの繭がとりもつ不思議なご縁がまたひとつできました。

 

あぁ、こういうご縁って大切にしたいですね。

 


「寝る前に桑酒を好きなグラスに入れ
テレビを見ながら楽しんでおります。」

 

と最後に書いてくださっていました。

 

 

私も心のなかからぽかぽかするようなとても心温まるメールでした。

 

これからも繭の糸のように長い長いお付きあいができるといいなと心から思いながらお返事を書きました。

 



 

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ゆうこりん

滋賀県の木之本で酒造業をいとなんでおります山路酒造の女将です。
私も、杜氏と一緒に酒造りに励んでおります。

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