またも名選手が・・・

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 昨日、大豊さんの逝去が伝えられたばかりなのに、今日は柔道をかじったものなら、誰もが知る、斉藤仁さんが亡くなられたそうです。確かに以前テレビを見て、「えらいやせたな、おかしいな。」とは思っていたのですが、がんだったそうですね。


 斉藤さんは私より一つ上。私の世代は日本柔道の重量級が強い時代でした。


 私より一つ上が、斉藤、4年上が国民栄誉賞の山下泰裕をはじめとして松井勲、吉岡剛、伊藤久雄、1年下が正木嘉美と誰を出しても世界一になれるのではないかというほど強い時代でした。


 山下さんと斉藤さんは8回戦ってすべて山下さんが勝っていますが、最後の3戦はどちらに手が上がっても(柔道では審判が勝った方に手を上げて「勝ち。」と宣言しますからこういいます)おかしくない試合でした。



 山下さんは東海大、斉藤さんは国士館大ですから全日本選手権では両大学出身者が山下さんや斉藤さんに有利になるように試合で当たったときは勝ち負けを度外視して(勝てるはずはありませんので)、相手をくたびれさせるように努力したものです。逆に身内同士なら、あっさりわざと負けていましたね。



 斉藤さんはロス五輪の96キロ超級で金メダル。ソウル五輪では日本選手唯一の金メダル。初めての日本人選手の五輪連覇でした。昭和63年、つまり昭和最後の年に全日本で優勝。けがから復帰してつかんだ栄光に日本人は勇気づけられたことでしょう。山下選手に続いて国民栄誉賞を差し上げても良かった選手でした。


 後に北京五輪で優勝した石井慧選手が「オリンピックのプレッシャーなんか斉藤先生のプレッシャーに比べたらへのツッパリにもなりません。」と言ったのは有名な話ですが、斉藤さんはアテネ五輪で日本の監督を務め多くの金メダルを獲得したことでもわかるようにすぐれた指導者でもありました。


 息子さんが2人いるそうですが二人とも蛙の子は蛙、強いらしいですね。偉大な父を超えていってほしいものです。


 今の日本柔道は斉藤さんの世代のお子さんが中には親を超える成績を収めるのが多くなっています。頑張って来年のリオ五輪、そして5年後の東京五輪でいい成績を上げて欲しいものです。


 斉藤さんのご冥福をお祈りいたします。

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