餡飯゜男のつぶやき

　油甚さんが書いておられますが、長浜の商店街の大功労者であられますS酒店さんとSふとん店さんの大旦那様がほぼ同じときにお亡くなりになられました。昨日、帰宅すると「T三さんとT吉さんがお亡くなりになられたらしい。」と聞いてびっくり。滋賀夕刊ではお二人の葬儀の広告が並んで出ておりました。お二人はお店も名前も同じイニシャルなんですね。お二人とも大正のお生まれです。商売に本当に最後まで元気にやっておられまして、お二人とも跡取りが素晴らしい方なのですが、それでもお客様やお店を大切に思っておられたのでしょうね。生涯お店に出ておられました。お二人の偉大なる功績に心から感謝の気持ちとご冥福をお祈り申し上げます。


　本日は、その一人のS酒店さんの告別式に参列してきました。故人・喪主・喪主の弟、御三方の地位や実績などから多くの参列者で会場は埋まりました。ご遺族の意向で香典や花はご辞退されていましたので、普通はこの方たちの力からすれば壁花はいっぱいになるでしょうが、花は1つも飾っていませんでした。



　出棺前もご遺族の意向で親族だけで最後のお別れをされ、出棺前には喪主の弟様があいさつされましたが、お店を開業以来本当に商売で1日中働いておられたこと、地域のためにできることを精いっぱいやられていたことなどをさわやかに語られました。



　色々な葬儀があり、最近では家族葬など形が変わってきていますが、故人がお世話になった人たちへの感謝と遺族が新しい生活に向けての大切な儀式である葬儀について改めて考えさせられる1日でした。


　父の世代の方たちが次々にお亡くなりになられ、私の先輩の方が「本当にさびしい。」と語っておられました。さびしい中で新しい街を創りだすために頑張っていくことが最大の供養なのかもしれません。

　ありがとうございました。安らかにお眠りください。