小さな親切
先週の中頃のことでした。
うちの斜め向かいにおいてあるジュースの自販機の前で、小学生たちがなにやらがやがやと集まっています。
私は配達帰りで、丁度その前を通りかかりました。
どうやら自販機の釣り銭の所に500円玉が入っていたみたいです。
見つけたのは低学年の男の子。
そして駐車場に車を停めて、私が店に入ろうとすると、一人高学年の女の子が500円玉を私に渡します。
「これあそこに入ってたみたい。」
「そうなんや。そしたらおばちゃん、あそこの自販機の持ち主のおばちゃんをよく知ってから渡しておくね」と言って受け取りました。
こういう場合、警察に届けたほうがいいのか、少し迷いましたが、拾ったのは私ではないし、まずその自販機の持ち主の方に相談しようと思いました。
これがその500円玉。
その酒屋さんの奥さん、忙しくてなかなか家にいらっしゃいません。
お会いできないまま、2、3日が過ぎました。
その方とは よく滋賀銀行で会うので、もしやと思い銀行へ。
すると居ました、居ました、滋賀銀行。
よほどお金の出入りが多いのね(笑)
「あら~、久しぶり~」と向こうから声をかけてくださいました。
「あ~~!ええとこで会えたわ~。会いたかったんよ~」
そして、これこれしがしじかと事の経緯をお話しました。
「へ~、この世知辛い世の中、こんな子もいてるんやね~。
うれしくってジュースの1本でもあげたいくらいやわ」とおっしゃいました。
でも私はその女の子の名前も何も聞いていません。
聞いときゃ、よかったな~名前(^_^;)
「きっと自販機の釣り銭を入れる時におとしたんやわ」とおっしゃってました。
確かに、自販機の持ち主の方に、お金をお渡しできたので
「このこと木之本小学校へ電話で知らせとくわ」と私は言いました。
「そうして、そうしてくれると助かるわ~、先生が褒めてくれるといいね」と酒屋の姉さん。
最初からこのことは、学校に話すつもりだったのですが、私がお金を持っていたのではいけないので、お返し出来た時点で、小学校に電話をしようと思っていました。
帰ってすぐに木之本小学校に電話をしました。
「あ~そうですか。わざわざありがとうございます。確かに木之本小学校の生徒でしょうか」と。
「はい、間違いありません。自販機の所有者の方もお礼を言いたいとおっしゃってたんですが、私が名前も学年も聞かなかったもので、すみません」
「わかりました。また校長先生の方から、そのようなことがあったことを生徒に伝えてもらいます」とおっしゃってくださいました。
あ~やれやれ、やっと肩の荷が下りた。
そのことを母に伝えますと
「あんたがネコババしてないことが、その子にも伝わるとええな」
ガピョ~ンv(≧∇≦)v