卒業
鴨すき飲み会の翌日、6時の始発に乗って、長男の大学の卒業式に出席してきました。
長男は学校時代は勉強が嫌いで、成績はいつも低空飛行。
いつも絵を書くことが好きで時間があると、どんなところでも絵を描いているような子供でした。
高校の頃、自分の進みたい大学があると言って、塾に通わせてほしいと言い出しました。
高校の先生も芸大に進むならデッサンなどを本格的に習わないと無理だと言われました。
そして、自分のお小遣いで夏期講習にも行きました。
行きたいと言った大学。
こんな大学があるんだと初めて知りました。
3月15日の朝日新聞に載っておりましたこんな記事。
主人は造り酒屋の長男、当然家業を継ぐようにと小さな頃から言われ続けたのが、どうも嫌だったらしく自分の子供には自分の進みたい道をというのがモットーだったようです。
そして大学に入って、自分の居場所をはじめて見つけた息子は生き生きしていました。
そして親にも感謝の言葉を常に言うようになりました。
そして4年間があっという間に終わり卒業式。
学部ごとに卒業写真を。
前列の一番右の先生は大塚英志教授。
息子が一番お世話になっている先生。これからもお世話になる先生。
その向かって左隣りが学科主任の橋本栄治教授。
この先生にもとてもお世話になりました。超~お酒がお強いです。
この先生方のお陰で卒業制作で、奨励賞をいただくこともできました。
この先生が、ガンダムの生みの親である安彦良和教授。
女子学生が漫画本を持って先生にサインをもらっていました。
先生、ついでに私にもと手持ちの大学の袋にサインを。
後で息子が「お母さん、それに書いてもらったん、そりゃ先生に失礼やろ~、普通、本買ってそれにサイン頼むやろ~」
「あっ、そうなん?」
私も祝賀会に出席してお酒とご馳走をいただいてきました。
このお酒は大学の学生が米造りからお酒造りまでをしてできたお酒だそうです。
「う~ん、これはうちのにごり酒の方がおいしいなぁ」と率直な感想。
神戸の神の字と芸大の字をとって『神藝』
かわいいパッケージ。
さすが芸大。
息子は幼稚園の頃から主人に「サンダーバード」や「スティングレー」、「キャプッテンスカーレット」などのビデオを見せられ「未来少年コナン」などを見て大きくなりました。
そんなテレビっ子にしてと私は少々おかんむり。
幼稚園の頃は友達が赤レンジャー、黄レンジャーと言って遊んでいる頃に、「サンダーバード1号発射」とか言って全然話が合わず、ちょっと浮いていたみたい。
でもそれを全然気にしないマイペースな子供でした。
これを大学の先生は英才教育と言ってくださったようです。
私にはようわからん。
私は、先生や他の学生と一緒にお酒を飲んで楽しくお話をさせていただきました。
それを1滴もお酒を飲まない息子(酒屋のくせに)が少し冷ややかな目で見ておりました。
4年間のお礼を言って神戸を後にしました。
4月になるとはじめての仕事の原稿料が入るとか。
しかし一人前になるにはまだまだ先が遠い息子であります。
早く自分の好きな道で食べていけるといいね。