NIPPON

テーマ:ブログ
仕事が始まり、体が日常に戻ってきました。
今年のお正月は、東奔西走と移動は多かったのですが、その合間にしっかりと読書をすることができました。

教養 日本史

そのうちの一冊がこちらの本、「教養 日本史」です。
ボリュームのある内容でしたが、公正に記述されており、楽しく読んでしまいました。
特に古代日本と近代から現代日本の記述は、日本史の通史を「なるほど」と読める、心に沁みる内容でした。

東京帝国大学文学部国史学科を卒業された、田中 卓 先生の著書で、
青々企画という、伊勢市にある小さな出版会社から発行されています。

この本が誕生した経緯は、もともと田中先生が高校日本史教科書を執筆し、昭和41年度の教科書検定において不合格になったことに始まります。当時、記述内容の訂正を求められたときのことを、次のように記されています。

 ― 検定の指示に従って誤植を訂正し、若干の叙述の手直しをすれば次回の合格が保証されていたのである。しかし、その改定の主要点の中には、・・・例えば神話、尊王精神、現代史の取り扱い等・・・ 私の歴史観よりして忍従の限度を超えるものがあったので、残念ながら再提出を断念した。周辺の人々は皆これを惜しみ、思い直すように勧められたが、私にとって歴史観の妥協は学者としての自殺行為であり、またそのような不満足な教科書を世に出すことは堪えられない屈辱であった。そのため、私は書き直しをやめ、その結果、迷惑をかける出版社には、印刷費の実費を自ら弁償して、進んで“不合格”の烙印を甘受したのである。 ―
(本著のまえがきより)

田中先生は以上の立場から、教科書としての刊行を断念され、その後、版権を譲り受けた本に加筆訂正されて、「教養 日本史」として刊行された本なのです。

総じて、思想の振り子が左に大きく傾いている現代において、
このような本を受け容れていただける方は多くはないと思います。

そろそろ目を覚ましてもいいのではないでしょうか。
行き着くまで行ってから目覚めるのは、元に戻す時間とエネルギーが莫大になるのと、
第一過ぎた時間は帰りません。それに、これ以上の犠牲を少しでも減らしたいと思うのです。

自国の歴史、偉人や先人が苦労努力をして国家を今日までつないだきた勇者の物語、
自国の伝統や文化に誇りを持ち、それを子孫につないで行こうとする物語、
それこそ、安心、平和な社会づくりにつながる歴史教育だと思います。

JAPANでなく、NIPPONなのです。

感謝
船浅 藤居昌幹




コメント

  1. 2009/01/07 21:10
    今日、お多賀さんに参拝に行ったんですが、日の丸がどこにも見られませんでした。伊勢神宮は常に国旗が掲揚されていると思うんですが、神社によって違うのでしょうか?国旗掲揚塔を探し回ったのですが、結局太鼓橋の左手前にありましたが、旗はなし。今日は昭和天皇のご命日だからなのかな?と思ったのですが、神社と国旗掲揚の関係についてご存知なら教えてください。
  2. 2009/01/08 20:57
    神社と国旗掲揚の関係は知りませんが、本来なら掲揚はしていて普通でありましょう。掲揚塔があるのに掲揚していないのは不自然ですね。今度、お多賀さんで訊ねてみます。
    いずれにせよ。日の丸は自然に町中で見かけても普通だと思うのです。近年、祝祭日に日の丸を掲揚する家も激減しました。これは、国家の存在を軽視する風潮であり、好ましいとはいえないと思っています。知らず知らずの内に大事なことが廃退していくことが恐ろしいです。国旗の掲揚は、とても大事な事ですから・・・。
    感謝

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