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家庭の幸せをつくる③

テーマ:あったかい家
新型インフルエンザは、抵抗力の少ない子どもたちを容赦なく襲っていて、学級閉鎖や学年閉鎖など、学校現場はなかなか大変です。現場で働いている先生方のご苦労に心から感謝します。

昨今、先生方の指導力を問う場面が多く見られますが、果たしてそうなのでしょうか。前政権の安倍元首相の時に教育基本法の改正が行われ、その後、先生の免許更新も可決されたことは記憶に新しいと思います。

教育の根幹において、日本の古来からの歴史を正しく学ぶこと、偉大な先人に学ぶこと、生きる力を養う道徳教育など、現在の学校教育に欠けている大事な事があります。また、先生の指導力にも疑問を感じることも無いわけではありません。また、先生に求めることがない訳でもありません。

しかしながら、置き去りにされているもっと重大な問題があります。それは家庭教育という問題だと思っています。前回のブログから、6日間空いてしまい申し訳なく思いますが、前回に続いて家庭の幸せをつくる、第四の強い意志力を育てるについて考えてみたいと思います。

人生は山あり谷ありと言います。まして、代を重ねて家を継承していくとなると並大抵の努力で成し遂げられることではありません。正に、困難に耐える力が試されていると思います。

と言っても、ピンと来ない方が多いと思いますので、子どもに目線を下げてお話させていただきます。今の子どもたちは大変です。何故なら、社会環境、家庭環境が複雑で大変な状況だからです。その責任は全て大人、親にあるわけですが、それもピンと来ない方が多いと思います。

どんな状況であれ、自分の人生、自分で切り拓いて行かなければなりません。困難があっても、誰も代わってもらえないのが現実社会です。ですから、子どもたち自身に困難に耐える力が必要であり、強い意志力を育てることが大事なこととなるのです。

このためには親自身がやはり強い意志力を持たなければなりません。親自身が勉強して、日常困難な場面があっても、苦難の中にあっても自暴自棄にならず、どんなことにでも耐えて困難を乗り越えていくという、強い意志が必要なのです。それと同時に、子どもには何事をやっても、やりかけたらそれを成し遂げる意志力を与えていくような、親の感化、しつけが大切であると思います。

こういうことは、家庭教育においてはとても大事な事ですが、学校教育においても同じことです。勇気を養って良い方向に生かすという精神が必要となってきます。

だからこそ私は思うことがあります。小学校や中学校のときに、少しぐらい曲がったところで、本当に舵取りひとつによって子供というものは変わっていきます。もし、自分の子どもができないのであれば、それを助けてやって、その子どもにとって学校の教室が面白くなるようにしてやることが、子どもが曲がらない道でありましょうし、このようにやる気を起こすようにすることが、親としての重要な仕事です。

子どもがだんだん幸せになるには、親は焦ったり急いだりせずに、親自身がしっかり勉強して、自分のやるべきことをしっかりとつかむことが、子どもによい影響を与えることになり、子どもの触れ合いの中に、両親の良い影響が出てくるようになるのです。

子どもはすべて可能性を持っています。但し、その可能性は一人ひとり千差万別であり、スポーツ、科学、文学、音楽など、子どもたち一人ひとり違います。子どもたちには一人ひとりの個性が違いますが、子どもたちの頭脳にはそんなに大きな違いはなく、少し子どもが勉強して、やる気になって来て、面白さが出てきたら、勉強を始めます。

つまり、両親から真剣に、自己啓発というか、勉強して自分を高めるように進むことが大切あること思います。親の品性が向上されますと、その感化は必ず子どもに好影響を与えます。親がだんだんと変わっていくと、子どももだんだんと変わっていくのです。家庭環境は親が作るのであり、子どもは親が作りだす家庭環境で育つのです。

親・祖先を中心とした家をつくることは、家庭環境に大きく影響します。家庭環境をしっかりと整えて、家庭教育という子どもが育つ環境を整えて行きたいと思います。
感謝

家庭の幸せをつくる②

テーマ:あったかい家
インフルエンザが猛威をふるっています。東京では3才の幼児が新型インフルエンザによる発熱が原因で、脳症となり亡くなられたとの報道がありました。悲しいことです。心からお悔やみを申し上げ、どうか幼い命が守られるようにと祈ります。

さて、昨日に続いて家庭を幸せにする親のあり方、第三の情操を深めるについて、考えてみたいと思います。

情操というのは道徳的・宗教的な精神の上に乗って働いている感情です。親がやってみせるので、子どもはそれを真似ていくわけです。例えば食事のとき、「有り難うございます、いただきます」など、親自身が感謝の祈りをして食事を頂くようにすると、子どもはそれを真似てくるようになります。こういう点は、親の姿勢によってたいへん大きく左右されていきます。

ドイツの哲学者カントのお話ですが、カントの母はキリスト教徒だったので、夜休むときには必ずベッドの前で感謝の祈りをしていました。「今日一日元気で過ごすことができたことに感謝します。有り難うございました。おやすみなさい」という具合にです。母の姿を見てカントも、お母さんに添うて真似をして、お祈りをして休む。それが毎日のことですから、カント自身が習慣のように神に対する祈りを覚えていったそうです。また、道を歩いていても、野の草花を見ても、神の恵みによってこの草花が育つということを、カントの母は教えたようです。このようにカントは育ちましたので、両親のこういう情操教育を受けて、後には大哲学者になりました。つまり、両親のそうした心の影響というものが、こうして子どもの幸せをつくっていくと思います。

ピクニックや山野を歩くなど自然への参加は情操教育に欠くことができません。そこから子どもに教えることがあります。例えば、水について言えば、本当に日本は恵まれた国です。中近東やアフリカなどの砂漠の多い国に行きますと、水筒一杯の水が貴重品です。しかし、日本は恵まれているがゆえに、感謝の心がありません。こういうようなことに対して、感謝しなければならないことを、親が子どもに話して聞かせることにより、自然の恵みに対して感謝の心を持つようになっていきます。

大東亜戦争のときのある陸軍将校の話ですが、この方はボルネオ・スマトラ方面軍司令官で、師団長としてその方面の全体の支配をして世話をしておられました。ところが日本は敗戦しましたので、この方のような師団長などは重刑になった人が多いのです。ところがこの方は、原住民を大切にして来られたので、「この山田国太郎は普通の将軍ではない、我々を保護してくれた人である」と言って原住民が証明したので、いち早く帰還することができたそうです。さらに、この方曰く。自分はいささかでも原住民のために尽くしてきたので、自分の命は救われて帰ることができたと、思っていた。ところが、よくよく考えてみると、自分が気がついたのは、そういう心を育ててくれたのは誰かということでした。それは家庭だということです。わが両親、わが祖父母が持っているものが、私を育ててくれたということです。

この方は、仏教の信仰がたいへん深い家だったので、両親や祖父母から、仏教的教養で育てられたということが大きかった。特にお祖母さんは、添い寝をしながらお釈迦さんの話をしてくれたそうです。そのときにお祖母さんは、「一寸の虫でも五分の魂がある。決して虫一匹でもそう簡単に殺してはならない。みんな命があるのだから大事にすることが大切だ」と話してくれたそうです。こういう話を添い寝をしながら、やさしく話してくれたそうです。それがだんだんと、この体にしみ付くように、親の持っているもの、ならびに祖父母の持っている教養、品性が影響したのです。

こういう話から、いかに親自身の持っている情操というものが、子どもの幸せに影響するかということです。親自身の持っているものを、常に子どもは模倣していきます。このような信仰心のある家庭が、子どもの情操を深めていくのです。

未来を担う子どもたちに、明るい家庭で育ってほしいものです。
感謝

家庭の幸せをつくる

テーマ:あったかい家
インフルエンザにイノシシと、話題に事欠かない毎日です。子供たちの無事を祈る日々が続きます。

昨日に続いて、家庭の幸せをつくる親のあり方について考えてみたいと思います。今日は、社会性を育てるというテーマです。

比較教育学という学問があるそうですが、その調査によると、英国では子どもが小さいときに、とにかく「人に迷惑を掛けてはならない」ということを、徹底して教育するそうです。これが、英国の優れた社会性の源であり、自立の道を教え、人に接する態度など、社会性のいうものの教育を家庭で強く一般的に行われているとあります。

子どもは、保育園、幼稚園、学校などで、友達と交わり、あるいは交わりを通して友情が育ってきます。子どもは本来自己本位なものですが、先生を通して人との交わりを一つ一つ覚えていくものです。

親切の尽くし合いをするとか、助け合って一緒に遊ぶとか、友人と何かをするのに、自分は自分で責任を持つということも覚えていきます。

こういうときの社会性の教育のために親が考えなければならないことは、とにかく先生を大事にする、先生の言われることを本当に守る、先生のおっしゃることをよく聞くように教えることです。親として、こういうしつけはとても重要です。

ところが、先生の悪口を言う親は、逆さまに失敗します。親は気に入らないかも知れませんが、子どもは正直なものです。下手をすると、学校へ行って先生の言うことを十分に聞こうとはしないということが起こってくる。その結果成績も落ちてきたり、いろいろな点で困難が生じたりしてしまいます。

親は子どもがどのように育っていくのか、責任を負う立場です。学校へ任せきりにせず、子どもの教育を考えていかなければならないと思います。

ただ、今日では昔と違い、学校教育側にも問題が無いわけではありません。そこは親が賢く勉強をして、単に批判するのではなく、本当に正しいことを子どもに教えなければなりません。特に道徳教育と歴史教育については、教育現場ではかなり間違っており、しっかりと正して行かないと、とんでもない結果を招きかねません。

家庭という場を、暖かくしていきたいものです。
感謝

家庭の幸せをつくる親のあり方

テーマ:あったかい家
先週末に愛知県豊川市へ所用で行ったときに、豊川稲荷に案内していただきました。境内にある大木が何本も倒れたり折れたりしており、住宅への被害も小規模ながら沢山あったようです。滋賀県への直撃を免れた台風19号でしたが、コースとなった豊川の姿を見て、改めて大きな台風だったと思いました。内陸にある滋賀県の地理的条件の有利さを改めて実感した次第です。

さて、今日からは再び「子どもの幸せを生む、親のあり方」について、触れて行きたいと思います。経済優先の社会となった今日ですが、子どもの幸せとは、経済的に豊かであれば生まれるのでしょうか。政府から、7人に1人が「子供貧困率」と公表されました。子ども手当てという政策も決定されて行きそうです。

それで、社会がよくなっていくのか。どうなのでしょうか。

一方の数字ですが、パチンコ・遊戯施設の年間売り上げが30兆円とも言われています。その数字の実態は明らかではありませんが、少なくともパチンコはバクチであり、昼間に堂々と営業されています。日本国内では当たり前の光景ですが、そのような国が他にあるでしょうか。バクチに昼間から明け暮れる人がいる国がです。ごく一部の人の話でしょうが、真夏の日中に保護者がパチンコに興じている間に、自動車に待たされていた子供がぐったりとして亡くなっていたというニュースは、これまで一度や二度ではなかったと思います。

自由と民主主義の国家であるはずの日本が、社会主義化されていうように感じて心配です。

さてさて、本題に。9月8日から17日にかけては5回に分けて、子供の問題は親の問題であり、胎教に始まり、乳幼児期から思春期にかけてまで、家庭の暖かい空気の中で子供を育てることが大事であるとの観点から、話させていただきました。今日からは、家庭の幸せにをつくる親のあり方の目標にあるものは何か、まずはその観点から申し上げたいとおもいます。第一には自立性を育てる。第二は社会性を育てる。第三は情操を育てる。そして第四は強い意志力を育てる。こうしたことが、親として考えなければならないひとつの目標であると、言えると思います。

今日は、第一の自立性を育てるについて話していきます。

家庭教育の勝負時は、幼児期と児童期、つまり3才から10才くらいまでの間です。子育ての最も重要な時期にあたり、その間に親は子供を自立させることを目標として努力しなければならないと思います。この時期にこれが欠けていると、ときには家庭教育で失敗することがあります。それは子供の不幸をつくり、親自身が悩まなければならないことになります。

自立性というものは言うもでもなく、子ども自身が自分のことは自分でやるという習慣を育てていくことです。お母さんの立場で言えば、最初お母さんがやってみせる。その次に子供にやらせていく。やらせながら助けていく、こういう具合に、だんだんと子供ができるようにしていくのが自立性です。

ところが、こどもがぐずぐずしていると、つい「何をしているの」という調子で手を出して、親がやってしまう。こういうことでは、子供は自立できないことがあります。過干渉といいますが、親があまり手を掛けて行くと、過保護と同様になってしまいます。ですから、辛抱強くやらせていく。暖かく、子供が自立できるように導いて行くことが家庭の大事な教育です。

次に、子供に何でもやり通す力を育てていくことが、やはり強い意志力を作っていく土台になるということが言えます。さらに大切なことは、子供が掃除などお手伝いをしてくれたら、親がほめる、親が喜んでみせる。こういうことは子供にとって大きな教育です。反対に、せっかく掃除を手伝っても、やいやい、やいやいと言うお母さんがいます。あんまり叱ったり、言い過ぎたりすると、子供はやる気を失うことがあります。子供は未熟であって十分にできないのは当然なのですが、「もっと早くしなさい」とか、「もっと丁寧にしなさい」などと言うことは、本当に注意しなければならない点です。

近年は少子化が進み、一人っ子が多くなっています。一人っ子は愛情に恵まれていますが、恵まれているだけ何でも人がやってくれる。このために自分自身でやる力を失ったり、育つべきものが育ってこないということが起こってきます。このような環境では、やってあげるので子供は自分でできない。できないことから考える力とか、やる力を失っていきます。自立性とか、判断力とかを失います。あるいは、創意工夫とか、考えながらやる力を失っていくのです。ときには自己中心的な我の強い子供に育ちます。また、ときには感情家が多く、大切にされますから、つい自由になる。気ままにする。つまり、自己本位になります。さらに、我が強いうえに大事にされていくため高慢心が出てくるようになり、社会性が乏しくなってきます。どうしても、知らず知らずのうちに過保護になっていると思います。

こういう点を考えると、子供の将来の幸せを思うということは、やはり親自身がそういうことをよく知って、自らが教育的な態度を勉強しながら、子供に対処する、この自分自身を変えていくということが大切だと思います。親自身が勉強して、親自身がだんだんと良くしていこうとすることは、子育てに対する親の責任であると思います。

最近、親学という概念が生まれて来ましたが、核家族化と少子高齢化が進む今日ですので、祖父母や両親に子育てのことを相談することができにくくなっています。親が学ぶことが、必要な時代なのかも知れません。

明日は、社会性を育てるということについて、触れたいとおもいます。
感謝



家族

テーマ:あったかい家
家族の絆が薄れてきている昨今の日本。
それは、家をつくることが仕事である私にとって、看過できない問題である。

私たち建築業者は、お客様の要望に応えて、丈夫で長持ちする、住み心地のいい家をつくることが仕事です。

住宅の建築に要する日数は、4~6ヶ月。多くは長くても一年までである。
家が完成してお客様に引き渡した後、引越しされて、その家での生活が始まります。当たり前のことですが・・・

短い建築期間に比べて、家は何十年、何百年と解体するまでは長い年月に使うことになります。
だからこそ、大切なのは、住み心地。
合わせて、家は家族の心の拠り所。魂が安らぐ場所でなくてはなりません。

私は、快適な住まいという「家」を提案しながら、
その「家」の住み心地、居心地がよくなる家族であることの大切さを、お伝えして行きたいと思っています。

いつまでも続く住み心地。
そして、いつまでも続く家族や親・祖先との深い絆。

いつまでも続く家であってほしい、家族であってほしいと願い、祈る毎日です。
感謝
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