感謝報恩

テーマ:神仏のおかげ
大晦日もあと3時間。今年も一年間ありがとうございました。心から感謝申し上げます。
今年は3.11東日本大震災が発生し「絆」を考える一年にあったと思いますし、神様からいただいた大きな試練を受け止めて私たちが大切なことに気づく一年であったと思います。

大震災・津波・原発事故の被災者の方々のご健康とご多幸を心からお祈り申し上げます。そして、皆様にとりまして、来年が良き年であるように心からお祈り申し上げます。
感謝

船浅 藤居昌幹

テーマ:いい国づくり
今年の漢字に「絆」が選ばれ、12日に清水寺本堂舞台で森清範貫主による恒例の揮毫が行われましたね。

私はこれまで、この今年の漢字は清水寺の貫主が一人で決めておられるものとばかり思い込んでいました。実はそうではなくて、財団法人日本漢字検定協会が全国から応募して、第一位を決めているのだとか。応募総数が約50万票ですから、それもなるほどと頷けます。

「絆」が第一位になった理由は、今年は東日本大震災という未曽有の自然災害に直面して、日本人の心の中に「絆」の大切さに、改めて気づいた人が多かったという現れでありましょう。

しかしながら、現代社会を見つめてみると、「絆」はすっかり薄れて、弱くなっているように思えてなりません。
「家族の絆」「社会の絆」はどんどんと弱くなっているように感じます。なぜでしょうか?

原因の根本に日本国憲法があります。国家の憲法というのは、その国の理念、つまり目指すべき方向性を表しており、言い換えれば憲法に明記されている方向に国家は進んでいくということです。

今の日本国憲法には素晴らしい一面もあります。しかし、大東亜戦争後に、アメリカを中心とした占領軍の統治下で制定された憲法です、原文は英語で日本語に訳した憲法なのです。どこか問題があると思うのは私だけでしょうか。

昭和21年11月3日に公布、翌昭和22年5月3日に発効された日本国憲法に規定されている家族条項は以下の一条のみです。

第24条)
 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
 2 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。


この条文に書かれていることは、個人の権利、個人の尊厳、両性の平等などが表現されているだけで、家族が仲睦まじくとか、親孝行の大切さなどとか、家族の絆を強くするようなことは一文もありません。

この憲法は改正する必要がありますが、当分は望めそうにもありません。

大事なことは、それぞれの家庭の絆や人間関係の絆を強く太くすることでしょう。そのために大事なことは、

横の絆である、親子兄弟が仲よくるすこと、地域社会との結びつきを大事にすることなどであり、

そして縦の絆である、親祖先を大事にして、祖先祭をしっかりすること、
古来からつながる日本の国体つまりご皇室を敬い、日本の伝統を大事にすること、
社会では、上下関係はしっかりとけじめをつけて上に立つ人を尊敬し大切にすることでありましょう。

今年の漢字「絆」について、今一度深く考えて、ぬくもりのある家庭、地域社会を築いて行きたいと思います。
感謝

船浅 藤居昌幹


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