成注(なりちゅう)

テーマ:よしなし事
 テレビのニュースを見ていると、なにげない話題というか、大きなニュースのない日などに、ちょっとした季節の話題などがでてきます。

 たとえば高原かどこかでススキの穂が出ていたというニュースでは、終わりの部分はよくこんな表現になります。

 「訪れた観光客は一足早い秋の訪れを楽しんでいました」

 スキー場がオープンすると・・・

 「・・・さっそく雪の感触を確かめていました」

 季節に関係ないニュースでも、たとえば、まだ解決していない事件では・・・

 「・・・が、今後の鍵となるかもしれません」

 どこかに遺跡が見つかったりすると・・・

 「・・・太古のロマンに思いをはせていました」

 政治のニュースでも、たとえばこんなの・・・

 「これが永田町の論理でしょうね」


 などなど、いまでも必ず目にし耳にする言葉遣いです。
昔、こういうのを名付けて「成注」といっていました。
 いや、私の周りだけだったかもしれません。
検索しても出てきません。(^^;

 つまり、「成り行きが注目される」の「成注」です。

 この「成り行きが注目される」もそうですが、これらはすべて、使い古された言葉遣いなんですね。
 「手垢(てあか)がついた表現」なんて言い方もします。
自分で原稿書いて、読みなおすと、な~んだこれ「成注」だなあ、なんて気がつけばいいのですが、どこかに出てしまってから気がついても、もう後の祭り・・・。
 あ、この「後の祭り」というのも、「成注」かもしれません。(^^;

 こういうの困るんですよね、なかなかとっさには他に言い方が見つからないんですから・・・。

カレンダー

<<      2010/10      >>
26 27 28 29 30 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 1 2 3 4 5 6

プロフィール

最近の記事一覧

ブログランキング

総合ランキング
15位 / 1569人中 keep
ジャンルランキング
12位 / 816人中 keep
日記/一般

フリースペース