ハレとケ

テーマ:よしなし事
 関西育ちだからかもしれませんが、あまりなじみがない「ハレ」と「ケ」という言葉・・・。
 東京では、たまに耳にしました。

 「ハレ」というのは、いわゆる「はればれしい日」結婚式とかお正月とか季節の節目節目などの「特別な日」のことだったと思います。
 それに対して「ケ」というには、それ以外のいわゆる「日常」の日のこと。

 きれいな着物をきたり、美味しいものを食べたりというのは、この「ハレ」の日のことで、子供のころは聞いたことがなかったものの、そういえばそれ以外の日には、そんなにごちそうを食べるという習慣はなかったような気がします。

 牛肉とかケーキとか刺身とか・・・。
いまからは信じられませんが、ほんとに牛肉なんてお正月とか、なにかの記念の日とかそういう日にしか食べませんでした。
 ケーキもそうですよね。
クリスマスとか、誕生日とか・・・それも裕福な家のことでした。
 刺身も、今のようにスーパーで手軽に買えるようなものではありませんでした。
いまや「ハレ」モ「ケ」も関係ありません。

 ところで、きょうは土用の丑の日、ウナギにとっては災難の日になるわけですが、このウナギも昔はホントに特別な日にしか食べませんでした。
 ウナギ屋さんは一年中営業していましたが、お客さんはやはりそれぞれの特別の日に食べに行っていたのです。
 そして、もうひとつの特別な日が「土用の丑の日」だったような気がします。

 いまやウナギはスーパーに行けば、いつでも焼かれた状態で真空パックとかトレイに乗せて売られています。
 このウナギのかば焼きがスーパーで一年中目にするようになったのはいつごろからでしょう?
 そんなに古いことではなく、最近だったような気がします。
ウナギはもう「ハレ」の食べ物ではなくなってしまったようですね。 

 そういえば、ウナギを買ったり、店で食べるということをしなくなって、そろそろ20年近くになるかもしれません。 

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