社会的おじさん

テーマ:よしなし事
 両親とか学校の先生のほかに、こどもとしゃべったりする機会が多いひと、たとえば駄菓子屋さんのおじさんとか、おばさん、少年野球の監督、あるいは近所の顔見知りのおじさんとかおばさんを、社会的おじさん(おばさん)と呼ぶというのを何かで読んだ記憶があります。

 英語にもあるようで、Social uncle (そのままですね)だそうですが、そういえば昔もいましたね。
 模型作りが上手だったり、野球が上手だったり、クワガタのいる秘密の森を知っていたり、女の子の遊びをたくさん知っているおばさんだったり・・・。
 近所にも、そういったひとが必ずいました。
そして、そのまわりにはいつも子供が集まっていました。

 そういう大人の人からも、いろんなことを学ぶのですが、両親や学校の先生と違うのは、いわゆる「大人の事情」というか、「大人の世界」、もっといえば両親には言えないような「よくないこと」まで学べることです。
 
 でも、じつはそれがとても大事なことなんだだそうですね。
大人になってゆく過程で、外の社会との出会いは慎重にしなければいけませんが、そういった「社会的おじさん」がちょうどよいガイド役になるわけです。
 「毛が生えてきた」とか、「好きな子は」といったことも、両親とは話せなくても、親しい「社会的おじさん」や「おばさん」には話せる・・・。

 もちろんそれだけではありません。
何か悪いことをしたら、親と同じように叱ってくれる、ということもあります。
 子供から見たら、親の言うことは素直に聞けないけど、おじさんのいうことはわかる、ということもありますね。
 そうやって、社会的おじさんと付き合っていきながら、外の社会の大人とのコミュニケーションの方法を学んでゆくわけです。

 大人とのコミュニケーションが両親や学校の先生だけでは、学校を出て社会に出た時に、かなりハンデになるのではないでしょうか。
 そういうことを防ぐためにも、社会的おじさんおばさんの果たす役割は大きいはずです。

 みなさんの「職場体験」の記事を読んでいて、そんな「社会的おじさん」のことを思い出てしまいました。
 

 
 
 

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