社会的おじさん

テーマ:よしなし事
 両親とか学校の先生のほかに、こどもとしゃべったりする機会が多いひと、たとえば駄菓子屋さんのおじさんとか、おばさん、少年野球の監督、あるいは近所の顔見知りのおじさんとかおばさんを、社会的おじさん(おばさん)と呼ぶというのを何かで読んだ記憶があります。

 英語にもあるようで、Social uncle (そのままですね)だそうですが、そういえば昔もいましたね。
 模型作りが上手だったり、野球が上手だったり、クワガタのいる秘密の森を知っていたり、女の子の遊びをたくさん知っているおばさんだったり・・・。
 近所にも、そういったひとが必ずいました。
そして、そのまわりにはいつも子供が集まっていました。

 そういう大人の人からも、いろんなことを学ぶのですが、両親や学校の先生と違うのは、いわゆる「大人の事情」というか、「大人の世界」、もっといえば両親には言えないような「よくないこと」まで学べることです。
 
 でも、じつはそれがとても大事なことなんだだそうですね。
大人になってゆく過程で、外の社会との出会いは慎重にしなければいけませんが、そういった「社会的おじさん」がちょうどよいガイド役になるわけです。
 「毛が生えてきた」とか、「好きな子は」といったことも、両親とは話せなくても、親しい「社会的おじさん」や「おばさん」には話せる・・・。

 もちろんそれだけではありません。
何か悪いことをしたら、親と同じように叱ってくれる、ということもあります。
 子供から見たら、親の言うことは素直に聞けないけど、おじさんのいうことはわかる、ということもありますね。
 そうやって、社会的おじさんと付き合っていきながら、外の社会の大人とのコミュニケーションの方法を学んでゆくわけです。

 大人とのコミュニケーションが両親や学校の先生だけでは、学校を出て社会に出た時に、かなりハンデになるのではないでしょうか。
 そういうことを防ぐためにも、社会的おじさんおばさんの果たす役割は大きいはずです。

 みなさんの「職場体験」の記事を読んでいて、そんな「社会的おじさん」のことを思い出てしまいました。
 

 
 
 

コメント

  1. 2009/05/31 18:52
    曳山祭で子ども役者の世話をいたしますと、若衆は自動的にこのsocial uncleとなりますね。まあ、山組でなくても、おやじさんやていくさんはこの部類に入るのではないでしょうか。それにしても、social uncleって和製英語っぽい気がします...。ゲッテイさんに聞いてみよう。
  2. 2009/05/31 20:24
    そうですね、お祭の世話方などはまさに「社会的おじさん」の仕事そのものですね。
    social uncle というのは、社会心理学の石川弘義さんが話していたのを聞いたことがあります。
    でも、いまGoogle検索してみたら、日本語のサイトしか出てきませんでしたから、ひょっとすると和製英語かもしれませんね。

カレンダー

<<      2015/05      >>
26 27 28 29 30 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 1 2 3 4 5 6

プロフィール

最近の記事一覧

ブログランキング

総合ランキング
14位 / 1569人中 up
ジャンルランキング
11位 / 816人中 up
日記/一般

フリースペース