香りの小道

明日は先月他界いたしました母親の六七日法要です。今月は次女の結婚式で多忙を極めたこともありまして、随分時間の経過が早い気がします。

本日母親の部屋を片付けていた妻が、古い手提げ金庫を持ってきました。

「この金庫、空かへんのやけど」

以前から母親の部屋に置かれていたのは知っていましたが、中身までは見たことがありませんでした。
「けっこう重たいぞ！ひょっとしたら、大量の株券でも…」
期待に胸膨らませて、力ずくでこじ開けてみました。当然期待はずれです。



この宝箱は2段になっています。上段にはこの写真のように、以前店で売られていたかんざしの玉がありました。玉に細工を細かい施したもので、かなり高価な簪玉です。
こうなると当然下段も見たくなります。下段は東京オリンピック・大阪万博の記念メダルなどが沢山入っています。

変り種をいくつかご紹介します。


1964年の東京オリンピック記念扇子です。図柄は日の丸を中心として当時発行された記念切手が印刷されています。何故か右上の一枚だけがチェコスロバキアの切手です。


「人類の進歩と調和」大阪万国博覧会・通称EXPO70の未使用チケットです。大人料金800円ですけど、現在の価値は0円でしょうか？

そして、最後にこれ！！

なんと7年前に他界した、父親の金歯です。「何で、こんなもの大切に保管しとのんや。これ、どうするねん！」
でも、ひょっとすると一番の宝物だったかも…

本日は、次女の結婚の祭に頂戴した方々に内祝の品をお届けにまわりました。

しかし、何度もグログでご紹介しておりますとおり、母の葬儀から一ヶ月も経たないうちに行ないました挙式です。また、来月には長女の結婚式も控えております。

そんな事情のなか、紋付の風呂敷を抱えて往訪するのですから、玄関を入った途端に「勘違いしてお悔やみうけたまわる方がおられるかも」などと勝手に気を回しまして。こんなネクタイをして行きました。



ピンク生地にスヌーピーちゃんが点在しています。とても58歳のオッサンが絞めるデザインではありません。

気を回した効果か、もともとそんなそそっかしい方はおられなかったのか、私が心配した事態は起こりませんでした。

でも何件かの親戚は、次女の結婚の内祝をお届けしたその場で、今度は長女の結婚祝を頂戴いたしまして大変恐縮しております。

月末には母の忌明志をお配りする予定です。今度はどんなネクタイを絞めましょうか？

今日、久しぶりに商工会議所に立ち寄りました。
商店街連盟の事業部長でありながら、プライベートな諸事情により、一時的に活動を中断しておりました。「ゑびす講」と昨年からの継続事業である「エコエコ大作戦」の両事業が間近にせまり、本来ですと連日打ち合わせを行なう時期です。

「今年だけはお願いします」と事業委員会委員長のKさんに事業を丸投げしてしまいました。

でも、性分でしょうか、やはり気になります。事務局のOさんに「どうなってる？」と資料一式を頂いてきました。

私が心配する必要もなくすべてが順調に推移しています。事業内容はこんな感じです

ゑびす講・福々祭
お買い物して頂いたお客様に「幸福を招く黄色い招福袋」を進呈

エゑびす講コエコ大作戦
お買い物の時レジ袋をご辞退頂いた方に抽選券を進呈。
12月12日・13日に開催する抽選会にて特賞液晶テレビなどのエコ商品がもらえる抽選会に参加。

特にこの事業は、この春に立ち上げました「長浜商業団体連絡協議会」主催として実施されます。長浜商店街連盟以外に浅井サービス店会・びわサービス店会も参加します。このような広域事業は「定額給付金とくとくセール」以降初めてです。実は、この協議会で今後事業が行なわれるか否かが、長浜市商業振興課の最大の関心事でありましたので、その足で市役所に行きその旨を報告して来ました。

既に紹介しましたが、11月8日は次女の結婚式でした。グラッエさんの教会で挙式を致しましたが、式が終って入り口の扉が開いた時、目に飛び込んできたのは外に群がる大勢の幼稚園児の姿でした。娘が幼稚園で担任する子供たちが保護者の人と一緒にお祝いに駆けつけてくれたのです。

口々に「先生おめでとう！」サプライズです。
あまりの嬉しさに涙がこぼれるほど感動しました。

こんな感動が来月もう一度やってきます。なんと12月23日は長女の結婚式です。（これもサプライズ。）

10月12日に母の葬儀を行い・11月8日に次女の結婚・12月23日に長女の結婚・こうして列記してみました。とんでもない3ヶ月を送っています。

今年の正月我が家は五人家族でした。「二人の娘を前に「いつまで家にいるんや。はやく結婚せんとドンドン歳とってまうで」と言っておりましたが。まさかこんなトントン拍子に事が進むとは…

来年の正月は夫婦二人だけになってしまいます。よく「お寂しいことですね」と声をかけられますが、そんなことよりやらねばならない事が多すぎて、しみじみと感傷にひたっている暇がありません。

巣立って行く娘たちに「結婚は嬉しいけど、スケジュールを考えて」と言いたいです。でも、本心は「めっちゃ嬉しい！！」

夕方の6時前に電話がかかってきました。「もしもし。お父さん」電話の主は娘です。

でも娘は新婚旅行でアメリカに行ったはずです。「国際電話？」と思ったら、アメリカでもドコモの携帯電話が使用できるらしいのです。「いまさら何を寝ぼけた事を」と思っているグロガーの方も多いかもしれませんが、文明の進歩について行けない58歳のオジサンにとっては驚異です。

ラスベガスのホテルの部屋から電話しているらしいのですが、とてつもなく巨大なホテルなので、部屋からフロントに行くのに15分かかる、迷ってしまったら部屋に戻れないので「恐くて外に出られない」と嘆いています。

明日はセスナ機をチャーターして、グランドキャニオンを上空から眺めるとのことです。

「早く無事に帰って来い！！」と仏壇に手を合わす親馬鹿でした。