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結婚披露宴報告

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本日、快晴の吉日に次女の結婚式を行わせて頂きました。湖岸のグラッツェ・ソプラが会場です。

新婦の父親の役割の一つに、花嫁をエスコートして新郎に渡す儀式があります。教会に入る直前に会場のスタッフからこんな依頼をされました。

「花嫁さんを泣かさないようにお願いしますね」

「えっ!何ですか!」

「お父さんが泣かれると、どうしても一緒に花嫁さんも泣かれますので」

「そんな事を言われても、自然に込み上げてくるものは仕方がないのでは」と思いながらも何とか無事に笑顔でこの役割を終えることが出来ました。

引き続き行なわれた披露宴では、やはりこみ上げる涙は抑えられません。心無い甥や姪にからかわれながら、目を真っ赤にしていました。この席で最も感動したのは、次女のピアノの先生のスピーチです。この先生は娘が三歳のときから御世話になっている方でして、その後中学3年生の時までご指導を下さった方です。最後に「いのちの歌」を歌って下さいました。この歌はNHK の朝ドラ「だんだん」の挿入歌でして、「生まれてきてくれてありがとう!」などと言う意味がこめれれています。先生の美しい声に聞きほれながら、何度もハンカチであふれる涙をぬぐってしまいました。

嬉しさ・喜び・感激…ちょっぴりの寂しさの涙は、思い出すたびに再度あふれてきます。

結婚式の朝

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次女の結婚式挙式の朝がやってきました。先ほど長女の運転する車で、家内と本人は会場へと出発しました。家には私ひとりが残され、9時に親戚を迎えに行く送迎バスに乗り込む事になっています。

「なんだ、この寂しさは!」

昨夜、「27年間大切に育ててくれてありがとうございました。」と涙を浮かべて挨拶してくれた次女の姿が目に浮かびます。ひとりで留守番することは、決して珍しい話しではないのですが、いつもと気分が違います。表現する事が出来ないような虚脱感が体を包み込みます。

婚礼の日、男親のする仕事など何もありません。親戚の出迎え・先方への親族紹介・新婦と歩くバージンロードなどたいした仕事もないのですが、何故か緊張しています。実はこんな理由があるからです。

先日今回の結婚式の2次会を企画している娘の友人から電話がありました。

「新婦には内緒なのですが、パーティーの最後にご両親に登場して頂き、驚かせたいと思っています。その時なにか娘さんにメッセージをお願いします。」

もちろん快諾して、娘に対してスピーチをすることにしました。でも涙無しで話すことなど考えられません。もしかしたら「号泣してしまって言葉が出てこないかも」などと今から心配しています。

とにかく、今日一日がんばります。
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