香りの小道

お久しぶりです。
しばらくの間グログを投稿する気にはなれませんでした。スイマセン。

長年同居してきた母親が、今月１２日に他界致しました。御年９２歳の大往生です。母は大正６年に現在の羽淵商店に生まれ、以後「ず～っと」この元浜町の店舗兼用住宅に住み続けてきました。戦前・戦中・戦後の混乱期、商店街が繁栄を極めた時期、さらには衰退化が著しい時期、そして今日の観光化が進む長浜市街地全てを見続けてきた数少ない人でした。「９２年間も同じ場所に住み続ける事はそんな事を意味するのだな」と改めて感心してしまいます。

葬儀の翌日から、母の遺品の整理をしておりますが、そのあまりの数多さに少々疲れぎみです。今日は押入れの中から出てきた、木目込み人形を整理しました。母は手先が器用な人でして、生前はたくさんの木目込み人形を作っていました。おびただしい人形の数に驚き、以前から　孫・親戚・知人考えられる人には可能な限り貰ってもらったはずでしたが、人形の入った大きな衣装ケースが2つ出てきました。しまっておくのももったいないので、とりあえず部屋に飾ることにしました。





人形の優しい表情を見ていると、生前の母の笑顔を思い出します。