サス番組

テーマ:よしなし事
 どんな業界にも、その業界独特の用語があります。
時々そんな用語を使ってカッコをつけたりしている人を見かけますが、逆にあんまりカッコいいようには見えませんね。

 それはおいといて、そんな業界用語の一つ・・・とはいっても、ほとんど知られてはいませんが、ラジオやテレビの番組の中で、「サス番組」というのがあります。
 テレビではほとんどありませんが、ラジオではこの「サス番組」というのが、昔からいっぱいありました。

 サスというのはsustaining programからきていると思うのですが、要するに民放なのにスポンサーのつかない番組です。
 とくにラジオの深夜放送は昔からスポンサーがつきにくく、民放なのにNHKのようにまったくCMがないままの状態もよくありました。

 放送局にしてみたら、広告収入がないわけですから、制作費が出る一方で完全な赤字です。
でも、逆にこれが良い効果になる場合もあったりします。
 スポンサーがつかない、しかも深夜です。
パーソナリティーが、スポンサーに気兼ねすることなく、好き勝手(と言うと語弊がありますが)今でいう「こだわりの番組」を作ることができました。
 もちろん政権批判やパロディーなども自由です。
それでまた人気を得ていく、70年代前半の深夜はそういう時代だったのです。

 さて、いまのラジオはどうでしょう?
スポンサーのついていない「サス番組」もいっぱいあるのに、どうも何かに「気兼ね」しているというか、忖度(そんたく)するというか、慮(おもんばか)るというか、そんな内容が増えていると思いませんか?

 いや、これ以上はやめておきましょう、上のほうから何か言ってくると怖いから・・・というようなことが、その放送局にもあるのかもしれません。
 何なんでしょうね?

 さあ、このコブログも、今までずっと「サス番組」でしたが、めでたく「スポットCM」が入るようになりましたね。
 これで、コブログもしばらくは安泰ですが・・・。

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