バイオリン

テーマ:よしなし事
 家には、古いバイオリンがあります。
たしか祖父のものだそうですが、いままであまり興味がなく、どういうものかは調べることもしませんでした。
 もちろんまったく弾けません。(^^♪

 昨夜思い立って、ネットで調べてみました。

 弦を抑えるところに貼ってあるのは、ドレミの位置を書いた紙です。
 楽器どころか、そろばんでさえ「習い事」は一切拒否していたため、当然弾くことはできません。
 こればかりは、習わないと無理です。
でも、いたずらでちょっと試したことがあって、そのときに紙を貼りました。
 でも、こんなことをしても、押さえるところは見えません。
 出てきた音は、すりガラスを爪でひっかくようなノイズばかり。
 すぐに諦め、ギターのほうに熱中していきました。

 で、ネットで調べたら、意外な話というか、驚くような有名人とつながっていてびっくり。
まず、このバイオリン、MANUFACTURED BY MASAKICHI SUZUKI No.8というラベルが胴の中に貼ってあります。
 日本のバイオリン製作のパイオニア、鈴木政吉の作ったものです。No.8というのはシリアルナンバーではなく、作られた時代のようで、8というのは1910年から14年のあいだに作られたものだそうです。
 この裏板の木目はメープル(カエデ)でしょう。
 虎目といって、現在ではエレクトリックギターのGibsonレス・ポールでもおなじみですね。
 この時代はかなりの数が作られ、たくさん現存しているため骨董的な価値はそれほどないようですね。
 でも、虎目のメープルなどのおかげで、このNo.8 はグレードが高いようです。

 このバイオリンを作った鈴木政吉という人は、もとは和楽器職人で、西洋楽器のバイオリンを見て、それを研究し日本で初めてのバイオリンを作ったようです。
 その後の活躍は是非「鈴木政吉物語」で検索してご覧ください。
来日したクライスラーやハイフェッツなどの愛器の調整や、なかでも物理学者アインシュタインとの話など感動します。
 このアインシュタインとの話は、何かで読んだ記憶がありますが、その人がこのバイオリンの制作者だとは知りませんでした。

 さらに、世界的にも有名なバイオリン教育法スズキメソッドの創始者が政吉の三男慎一氏で、さらにその甥にあたるのがJAZZベースの第一人者、鈴木良雄さんとつづいているようです。

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