狆引き官女

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今月から「まちづくり役場」の呼びかけで「長浜お雛さまめぐり」が始まりました。昨年に引き続き今回で2回目となるわけですが、今年は我が家に眠る「狆引き官女」を展示することに致しました。

これは「ちんびきかんじょ」と読みます。文字通りチンを引っ張っている官女です。卑猥なことを想像されるといけませんので、実物を紹介します。

狆引き官女

残念ながらチンとは、日本古来の犬種である狆のことです。

この人形はあまり知られておりません。私も昨年まではこの官女様のことは良く知りませんでした。ただ昔から当家の雛飾りは、お内裏様・三人官女・五人囃子と言う通常の七段飾りに、この人形が添えられておりました。他の雛人形と比較して、これだけが圧倒的に大きかったので、我が家ではこれを「大官女」と呼んでおりました。

昨年、日野町の「雛人形めぐり」の記事が新聞に掲載されておりまして、なにげなく呼んでおりますと「大変珍しい狆引き官女…」の文字が目に止まりました。

「そうか。大官女様の正式なお名前は狆引き官女様だったのか。」
そこで、この官女について少し調べてみました。

明治から昭和の初期にかけて雛人形の添えて飾られた人形と言うことです。
まだ幼児の死亡が珍しくなかった時代に、比較的育てやすいこの犬に子供の健やかな成長を祈願して、雛人形と一緒に飾ったのだそうです。

我が家の「狆引き官女」を改めて観察してみました。
「年代物だぞ!おそらく明治時代の作かな?」「着物には結構細部に刺繍が施されます。いい仕事ててるなぁ」「あれ、犬の左目が無くなっている。いつから無いのだろう…」

展示期間は3月10日までです。一度観察にお越し下さい。
まだ新しい発見があるかも知れません。

コメント

  1. 2010/02/04 18:50
    珍しいお人形をお持ちですね。

    僕は詳しくありませんのでわかりませんが

    レアなんじゃないですか?

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