銅像になった直弼

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昨日、母校滋賀大学のOB回であります。陵水会長浜湖北支部の総会が開催されまして出席してきました。実はこの会の参加につきましては、ずっと逃げ回って来まして不義理を続けてきたのですが、8年ほど前にとうとうつかまりまして現在事務局的なお世話をしております。非常に歴史のある学校ですし、地元の国立大学と言うこともあり、現在の会員数(湖北地方在住の卒業生)は500名を超えています。毎年全員に案内状を送付しているのですが、出席者は毎年30名です。例年のことですが、動員に苦労しているのがこの会の実態であります。

今年は記念講演として滋賀大学教授の阿部安成先生のお話を聞く機会を持ちました。講演のテーマは「銅像になったナオスケ」彦根の大学らしく「井伊直弼」についてであります。但し「井伊直弼」の行なった偉業についてではなく、幕末以後現在に至るまで、井伊大老と「開国・安政の大獄・桜田門外の変」などの一連の事件がどのように評価されてきたかとの講演でした。

およその内容は、井伊直弼の日米通商条約調印の決断の評価が、明治政府の要人が薩長の人間で構成されていたため高い評価が得られなかった。特に安政の大獄により命を落とした吉田松陰の門下生の抵抗が大きかった。この日本開国から近代化への発展を遂げる出発点を決断したことへの評価は直弼の死後50年の月日がかかった。

この話しを現存する井伊直弼の2体の銅像(彦根市と横浜市)の歴史と逸話を例にとってわかり易くお話して下さいました。

従来あまり考えたことのない切り口の講演でして、大変興味深く拝聴させて頂きました。

コメント

  1. 2009/07/14 08:37
    確かに人間の評価は時の権力者たちによって決まるのでしょうね。平成の大獄の前回総選挙。あれの弊害が今出ていますが、マスコミはいまだにあの首謀者を称賛していますから。

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