惜別の声

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先日、今年長浜バイオ大学を卒業するM君が訪問してくれました。残念ながら私が不在であったので、家内に「長い間お世話になりました。」とのご挨拶の伝言を承りました。

彼が二回生の時に、当時パウの2階で開催されていた「東北元気市場」を会場にお借りして「石鹸作り講座」を一緒に開催したのがきっかけで、以後2年間お付き合い頂きました。この2年間はバイオ大学の学生さんたちが町中で活動する時、いつも彼を窓口として色々なご無理をお願いして参りました。

「長浜曳山祭りのボランティアを集めて。」
「ゆかた祭りがあるんだけど、何か面白いことしたら。」
「八幡宮のお神輿を担いでみない。」

依頼するたびに、熱心に学校の中を駆け回って、みんなに声をかけてくれました。また、逆に彼も後輩たちを連れてきて、いろいろと依頼をしてくれます。

「教育関係の方とお話したいのですが、誰か紹介して。」
「今度、後輩が町中で活動したいと言っているのですが、いい場所ありませんか。」
「研究発表会をするので羽淵さんも来てください。」
「商店街の鍋を貸して、照明器具を貸して下さい。」

私も可能な限り力添えを致しました。

私たちは親子以上に年の隔たりがあるのですが、そんなことは関係なく、気が着けばいつの間にか信頼関係と一種の友情が確固たる物になっていました。

せっかく来てくれたのに、お会いできなかったので、電話をかけてお別れを言うことにしました。電話の向こうの声を聞きながら、一緒になって動きまわった事・一緒に食事をしたこと・いろいろな思い出が頭の中を駆け巡ります。

「羽淵さん、これからも後輩たちが相談に行くと思います。適当で良いので相手してやってください。」

「わかったよ。適当じゃなく真剣に面倒見るよ。色々とお世話になってありがとう。」

「こちらとそ、ありがとうございました。頑張ります。」

元気な声が逆に私を励ましてくれます。
彼の後輩たちと付き合いながら、第二・第三のM君が現れることを期待します。

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曳山博物館入口から北へ20mの位置にある羽淵商店で、手づくりオーデコロンの販売をしております。

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