業界用語

テーマ:よしなし事
 どんな業界にも、その業界独特の用語があります。
もちろん一般の人が聞いて分かるものもあれば、どういう意味か想像もつかないようなものもありますね。
 先日も、ある業界の方がこんな言葉をお使いになりました。

 「あ~それね、ウチではなぶってないんですよ」

 商売をしているかたなら、実際に使っているか、ほぼ想像がつきますが、全然知らない人にとっては何かヘンな感じがしますね。

 「なぶる」…関西ではそんなにヘンな意味ではなく、普通に使うこともありますが、関東ではちょっとドキッとします。
 
 なぶる…商店関係では「取り扱う」という意味ですね。

 ところで、今は花や観葉植物を「なぶって」いますが、まえは全然違う仕事をしておりました。
 そこでも、独特の業界用語がありました。
こちらも、他の業界の方からみると、ヘンな言葉がいっぱいありました。

 「アナ尻は・・・」

 こんな言葉を、うら若き女性が公然と口にします。
意味は、アナ尻つまりアナウンスの尻ですから、最後の言葉です。

 「…ではまた来週」
 「…それではまた」
 「…ごきげんよう」

 いろいろありますが、これをちゃんと決めておかないと、ミキサー(副調整室でスイッチを担当している人)が、どこで切っていいかわからなくなってしまいます。

 「…それではまたらい」
 
 アナウンサーは「また来週」と言おうとしたのに、ミキサーは「また」で終わりと思って、途中で切ってしまったわけです。
 逆に、まだ一言あると思って、スイッチをあげたままにしていたら、アナウンサーは終わったと思って、「お疲れ様~」なんていう言葉が放送に乗ってしまったり、よくあるんです、こういうのが…。

 でも、「なぶる」や「アナ尻」にかぎらず、業界用語というのは、他の業界からみると、少々下品な場合が多いですね。
 その業界だけで使うようにする…いや、今の時代、あまり使わないほうがいいですね。
 
 

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