オコナイ

テーマ:よしなし事
 地域独特の行事を、それをまったく知らない人に説明するのは大変に難しいですね。
オコナイという行事もその一つで、湖北地方の人でないと、なかなかわかりません。
 何も調べずに、聞いたことだけなので、違っているかもしれませんが、こんな感じでしょうかね。

 まず、それが一般用語で何であるかを説明しなければなりません。
とくに田舎では、むかしから代々伝わるいろんな行事があります。
 それがお寺に関することは「仏事」と言われます。
浄土真宗では「永代経」とか「報恩講」などが挙げられます。
 では、神社に関することは「神事」ですね。
お祭りとか、灯明祭とかですね。

 じゃあ、この湖北地方で今の時期に行われる「オコナイ」という行事はどれに当たるのでしょうか?
 五穀豊穣を願い、大きな餅をついて神社に納めるので、いちおう神事に分類されるんでしょうか?
 たぶん、もっと前は田舎の農家では、雪が積もると仕事もなく遊ぶところもないので、レクリエーションみたいな感じで始まったんじゃないでしょうか。
 男だけが集まって大酒を飲むので、それじゃ奥さんなどに申し訳ないということで、五穀豊穣を願うとかそいういうことが後付けされたのかもしれません。
 
 集落ごとに、それぞれの「組」が作られ、男性だけが集まって大きな餅を搗き、神社に納めるというのがメインですが、その間に、いろいろしきたりや作業があるようです。
 男性だけですから、そこで大量の酒が飲まれるわけで、酒の飲めない人にとってはこれが大変な苦行となるようです。

 そのオコナイは、毎年1軒の家が持ち回りで、当家だったかな当宿だったかな、その場を提供します。
 したがって、男性ばかりとはいっても、裏では女性がいろんな仕事をしているのです。
 いまは「生活改善」と言って、こういった行事も簡素化し、集落の会館や公民館などが使われるようになっているようです。
 私は長いあいだ地元を離れていたので、このオコナイの経験はもちろん記憶もありません。

 

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