権兵衛さんの歴史:菊水飴
本日は七夕です。
彦星さまと織姫さまとは年に一度しか会えないそうですが、本日はお会い出来るのでしょうか。
ロマンチックなお話は苦手でございましてここまでとします。
本日のブログは「タナバタからぼた餅」みたいなお話で、権兵衛もちの話題へと一気に転換でございます(笑)。
北国街道は余呉町の「菊水飴本舗」といえばとても有名な老舗の水飴屋さん。
私自身、実は先日まで知らなかったんですが、有名どころの餅材料を調べておりましたところ、福井の「羽二重餅」の材料に「水飴」を混入していとことを知り、その水飴を探しておりましたところ「菊水飴本舗」さんにたどり着いた訳でございます。
そこで早速、余呉町坂口の菊水飴本舗に出かけてまいりました。
今やひっそりとした北国街道沿い集落、趣きのあるたたずまいでございます。
「長浜商工会議所の青年部のもので、地域民話の権兵衛もちの復活事業を行なってまして・・・云々」なんて言っておりますと、なんとご丁寧にお茶と飴の試食までさせていただきました。
砂糖を使わず麦芽糖だけで甘さを出し、少しあわ立っているところが特徴だそうです。
昔懐かしいあまーい、飴でございました。
当時は、薬的に使われたといいますから、随分と甘いものが貴重な品だったんでしょう。
何がすごいって、お店の奥にかかっておりますこの暖簾、京都醍醐三宝院の宮様から菊入りの御紋の暖簾と歌を授かり、その際に「菊水飴」と命名されたそうであります。
16菊のご紋、明治に入りますと一般庶民は丸い菊が使えなくなったそうで、そのころからこちらの紋は半菊になったそうです。
それにしましても由緒正しい立派な菊水紋です。
こちらの店主に水飴についてだけでなく、さまざまなお話をお伺いさせていただきました。
話し込みますとお話好きな気さくな店主さん。
権兵衛もちと同じ江戸時代、菊水飴本舗さんも文献により350年以上の歴史はあるそうですが、いつから始まった(創業年号)のかがわからないとのことでした。(権兵衛もちも不明)
店主曰く、他の老舗では「創業○○○年○○代店主」なんてよく聞きますが、始めは規模も小さく、子供に代々継がせるとか考えずに、何代かしているうちに少しずつ儲かって店舗らしきものになり蔵が出来、文献を残すようになったのではないか。
本当の「創業」という記録がないところ方が多いのではないでしょうか。
「私の「家業」が続いている歴史がすごいと皆おっしゃってくれますが、親がない子はいません。みんな続いているんです」と、今あるものへの感謝のことなど、感銘深いお話しをお伺いしてまいりました。
北国街道という一本の道で繋がっていた菊水飴と権兵衛もち、福井の羽二重餅のように、餅を柔らかくする添加材として繋がっていたかもしれません・・・
権兵衛さんは仕入に行く途中、桑酒を楽しんだに違いありませんし・・・。
なんて考えますと益々繋がっていく歴史、ロマンを感じざるを得ませんね。
黒壁5号館でも購入ができるそうです、この菊水飴。
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