庇:知恵
庇の取り付け現場です。今回は鉄骨の庇を北側に設置させていただきました。
用途はいろいろ。分別ゴミの一時保管(ゴミの分別が多くなったので場所が嵩張りますね)、冬タイヤの保管場所(置く場所によってタイヤの劣化が心配ですね)として、また自転車の保管場所などなど・・・
Before
After
庇は近年、総二階建ての家が多くなってきたこともあり、少なくなってきた傾向があります。本来の日本家屋は広縁の部分が下屋となっており一階、二階共に庇があります。
この庇は日本の特徴とも言える高温多湿な気候風土で、たいへん重要な役目を担ってきたには皆様ご存知でしょうか。
1、夏の日射を防ぎ、冬の低い日射を取り入れる。
2、雨の日も窓を開放し風を通すことが出来る。
3、深い懐の庇は多くの風を取り込み室内へと運ぶ。
4、風雨から建物を守り、建物の耐久性を向上させてきた。
5、庇(下屋)があることで外壁などメンテナンスがしやすい。
先人たちは日本独特の風土に適した、大いなる知恵をもって、優れた文化を築いてきたことが庇一つをとっても感じます。
いいところはどんどん踏襲したいものです。
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