デジカメ考

テーマ:電気・電子・光学
 では私の独断と偏見及び多分に自己満足に基づくカメラ選びの基準(笑)
最近のデジカメは多機能で色々できるけど、これは付帯機能。
カメラには3大要素があって、その他はカメラ以外の話。
ではこの3大要素がフィルム式からデジタル式になってどう変わったのか。

  要素 |フィルム式|デジタル式
-----+-----+-----
 レンズ |光学レンズ|光学レンズ
-----+-----+-----
 撮像体 |フィルム |半導体
-----+-----+-----
 画像処理|現像処理 |画像処理

 残念ながら撮像体を作れるメーカーは少なく種類は限られる。
画像処理は各メーカーによって異なる。
ということで、ある程度消費者が自由に選択できるはほぼレンズのみというのが現状。


1.レンズ

 これはフィルム式デジタル式を問わず昔から変わらない光学式なので、選定基準は同じ。
尤も技術の進歩で私が子供の頃の単焦点や遠近2段切り替えから現在はズームが基本。
単焦点は画角や表現力というのもあるけれど、私が単焦点を好きなのは単に明るいから。
そう、敢えて批判を恐れずに極論するならば、「レンズは明るいほど偉い!」のである。

下写真はEOS Kiss X3用のf28mm、F1.8のレンズ。

VIMG_2694

 レンズさえ明るければ、より低いISO感度でより速いシャッター速度が切れ、ブレの心配も減るので、これが画質には決定的に効くのである。
よく飲み屋に行って皆で記念写真を撮ったら何だか画像が荒れていた、というのは全てレンズが暗いから。
最近のは初期設定だとカメラが勝手に自動増感するので、更に画像が荒れる。
コストの問題もあるので私的にはF1.8が目標値だけど、これをズームレンズで実現するのは結構大変(コストが掛かるの)で、コンパクトカメラでもそこそこの価格帯になっちゃう。
それぞれ広角側でLX5はF2.0、A460はF2.8…個人的には何ぼ何でも3.0は切りたい。

下写真はLX5のバリオ・ズミクロン。

VIMG_2695

 これは一眼レフと言えども同様で、「Canonのズームレンズは暗い」と言うのは昔からの定評。
なので、別に単焦点でF1.8のレンズを買ってる訳。
私の場合美術芸術の類の一切が頭の中には無いので、巷に言われる「やっぱ単焦点は寄り付いての画角が…」とか「単焦点は表現力が…」なんてのは全然考えてなくて、単に技術的な自己満足のみなのである(笑)

 更に言うと倍率で、今の技術水準なら3倍は超えなきゃだけど、5倍は超えないでねというのが個人的な目安。
倍率が増えると暗くなるのと、収差が大きくなるので良い絵が撮れなくなるから。
X3は標準で付いてきた3倍を売り飛ばして5倍のを付けてて、これも巷のマニアの間では像面歪曲収差が大きすぎるとボロクソの評価であるけど、私はそこまで気にしないのとRAWで撮れば補正が効くので良しというところ。
因みにLX5は3.8倍、A460は4倍。

VIMG_2692


1’.絞り

 直接レンズではないけどレンズの範疇に入れるべきでしょう。
インターネットを調べると安いカメラは「レンズが違う」とまことしやかに書いてあるが、これは違う。
態々安物用に設計したら高く付くので、中位機種と同じレンズユニットを使うのがコスト削減の常道であり、事実どこもそうしてる。
安いカメラはズバリ「絞りが無い」のである。
厳密にはNDフィルターという、言ってみれば”サングラス”を掛けて2段階に調整できるようになってる。

 私はこれは凄く重要なことだと思ってるんだけど、ネットを色々調べてもこれに触れているのを見たことが無い。
Panaは家電メーカーの馬鹿正直さからか、初期からこれを明言していたけど、CanonやNikonは小ズルくて最近ようやく書き始めたように思う。
安物か中位機種かのボーダーライン上にあるものを買う時は要注意で、買ってから「しまったぁ~」になる場合もあり。
電器量販店の店員にこれを聞いてもまず無理で、カメラは先に書いた某店に行ってる理由の一つ。
A460はどこにも書かれていないけど、撮った写真からみてNDフィルター方式…貰い物だからなんの文句もありません(笑)


2.撮像体

 選択肢が少ないので、単にカタログ値を見るだけ。
「一眼レフが欲しい」と言われる方々の殆どの理由がこの撮像体が大きいから。
10年前に自分でお金出して真面目にデジカメ買おうと思った時に自分で計算した。
当時1/1.8インチの撮像体で300万画素のOLYMPUSのC3040-Zが、コンパクトデジカメの中で唯一理論値をクリアしていたのでこれを購入したが、画質は流石だった。
現在のコンパクトデジカメは1/2.3インチが標準で、これだと今の技術水準(裏面CMOS)でも200万画素には抑えて欲しいところ…だけど、実際には1200~1400万画素になってる。

 高級コンパクトデジカメはここを少し改善してる。
LX5は1/1.6インチで1000万画素だけどA460は1/3インチで500万画素…画質の違いは歴然。
但し一眼レフと言えども無意味な画素数競争に晒されていて、X3も所詮APS-Cサイズに1500万画素詰め込んでるので、理論値を割ってる。
チープなレンズとダイナミックレンジの狭い撮像体を、画像処理プログラム捏ね繰り回してなんとかしてるが現在のデジカメ。


3.画像処理

 これはもう個人では何とも仕方が無いのでメーカー任せ(笑)
CanonはDIGIC、PanaはVenus、NikonはExpeedという画像処理エンジンと呼ぶプログラムで処理されてる。
気に入らない方は一眼レフ或いは高級コンパクトデジカメに装備されているRAWモードで撮って、ご自分で御好きにどうぞの世界。


4.光学ファインダー

 最近はコスト削減から廃止の方向。
私的にはこれは必須で、LX5が初めての光学ファインダーレス機。
理由の1つめは光学ファインダーを使うことで、液晶モニターを切って節電できるから。
長期海外旅行や山中等充電環境の無い所ではとても大事。
理由の2つめはファインダーをみることで顔でカメラを支えられること。
右手、左手、顔の3点でカメラを支えてブレを防止するのは撮影の基本中の基本。
最近は手ブレ防止機能などがあるけど、あれは2段か精々3段分をアシストしてくれるだけで絶対ではない。
Panaは比較的早くに廃止し、CanonとNikonはかなり頑張っててくれたけど、最近付いてるのは少ない。
今のPowerShotは既に見る影もないけど、4年前に発売のA460にはちゃんと付いてるのが愛用の理由。

下写真はA460の光学ファインダー。

VIMG_2692A


5.電池
 これはもう標準の単三型電池に勝るもの無し。
地球環境保全の観点からも、エネループに代表される単三型充電池を使用するべきだし、個人のお財布にも優しい。
でもメーカーは互換性の無い専用電池をドンドン出してくる。
機械がまだ使えても、電池のサポートが無いから使えないカメラがわんさかある筈。
因みに単三型電池仕様の10年前のC3040-Zは今でもちゃんと使える。
これも我が家で現役の機械ではA460のみとなってしまった。

 時代の流れかと思うけど、PENTAXは一眼レフでも標準で単三型電池がちゃんと使える。
小型のコンパクトデジカメでは設計の自由度が少なくなる為、ブッサイクな形状にしかなりえないのが下位機種にしか採用されない理由と思われる。



 …と言うところだけど、これで選ぶと今時100点取れるカメラは無い(笑)
それと大きく重く高くなるので、使用目的に合わせてトレードオフで妥協点を探る。
ということで、我が家では3台が目的に合わせて稼働中。
でも去年会社で買ったCASIOのEXLIM、レンズは暗くてバッテリーの持ちもさっぱりなんだけど、凄く小さくて日中撮るには支障無し。
食指が動くんだけど、そんなにあっても仕方が無いのでまた今度の機会。

プレデジカメ考

テーマ:電気・電子・光学
コブログ限定、個別対応なので、S60にも少し触れて。
限定なのはマイミクさんに”一流の”という形容詞の付くプログラマやカメラマン、エンジニアがいらっしゃるので、私なんかがおこがましくて書けないから(笑)

1.画素の話

 デジタル時代の絵(文字も含めて)は全て点(ドット)の集まりで表現されてる。
Windows時代の初期のモニターの解像度は横640ドット×縦480ドット=307,200ドットで、これを30万画素とか31万画素と呼ぶ。
その他現在日本で代表的なのは下記くらい。
1024×768、1280×960(或いは1024)、1600×1200。

 これらはアナログ時代の規格を踏襲しており、縦と横の比率はいずれも4:3で、最近の新製品ではほぼ絶滅状態。
最近縦横比が変更されて16:9になってるのは地デジの規格から。
基準は1920×1080だけど、技術開発の都合上1366×768というのもあるので、ノートパソコンや廉価なデスクトップは小さい方を使ってる場合が多い。

up2

 勿論デジカメも同様で、4:3と16:9、そして過去のフィルム時代の規格を踏襲して3:2や1:1の何れか或いは全てをサポートしてる。
NikonのS60は4:3か16:9なので、パソコン主体で画面が横長のモニターなら16:9、そうでないなら4:3に設定するのがお勧め。


2.画素数設定の話

 単なる掛け算。
ハイビジョンの場合は1920×1080=2,073,600で約200万画素。
デジカメの写真をハイビジョンサイズのデスクトップに貼り付けようとした場合、これで撮れば良い。
もしも設定が縦横比4:3に設定されていれば、1920×1440=2,764,800で約300万画素で撮ってトリミング(切り出し)すれば、壁紙に設定しても画質劣化しない。
じゃあ写真屋さんに印刷に出す時はどうなってるのかというと、普通出すサービスサイズであれは、4:3のDSCなら1051×1406=1,477,706で約150万画素で、Lサイズだってほぼ同じ。

 つまりデジカメ1000万画素!とか謳ってても、実際には300万画素もあれば我々一般消費者には十分というわけ。
なので私の今のデジカメの設定はCanonのA460が2M、PanaのLX5は2.5M、CanonのX3は趣味の世界なので15Mのフルサイズにしてる。

VIMG_2690

そりゃ画素数は多いに越したことはないけれど、パソコンの資源も限りがあるので現在の技術水準でみると、沢山保存したり加工するならこの程度が妥当というところ。
S60なら私の場合2048×1536(4:3)か1920×1080(16:9)に設定すると思う。


3.画質設定の話

 現在のデジカメはJPEG形式で画像を吐き出してくれるようになってる。
これは撮った写真そのままではサイズが非常に大きくなって扱い難い為、画像圧縮された形で出てくるのであるが、圧縮の度合いをカメラで設定できるようになってる。
ファインとノーマルとか、或いはピクトグラムによる荒さ等で表示されているアレだ。
これも実用上はファインとノーマルの違いはよほど注意しないと判らない。
なので私はこちらの設定はA460がノーマル、LX5とX3はファイン。

VIMG_2691

 A460の場合は画質は実用上殆ど変わらないのに、出てくる画像のサイズは倍ほど違う。
A460は仕事やストリートショット、近所の山登り用等で使ってるので判れば十分の実用域だけど、LX5とX3は趣味の世界なので自己満足の過剰品質という内訳。
これははっきり言って廉価品の場合、画質を左右するのはそれ以外の要素が大きいのでノーマルにしてもなんら問題無いと言うのが個人的な感想。
但し私の場合は元々色弱で色にはあまり関心が無いから、この点は自分の目で確認というところ。

 上記画素と画質の2つの組み合わせで消費するメモリーはどの程度違うか。
NikonのS60の場合、エコノミー(2048)に設定することで、フルサイズで撮る場合に比べて1/3になる。
これをノーマルの画質に落とすことで、更に2倍で効いてくる(と思われる)から、1/3×1/2で初期設定の1/6になるので、パソコンの負担も1/6というわけ。



4.画像管理ソフトの話

 Windowsは標準で画像を閲覧できるようになっているが、これがまた使い難い。。。
なので、少なくとも日本のメーカーのデジカメには撮った写真の管理ソフトが付いている。
CanonはDigitalPhotoProfessional、PanaはPHOTOfunSTUDIO、NikonはViewNX2。
利点は多機能、欠点は重くて使うの難しい…プロも含む多数のユーザーの要求に応えるため、全天候型重厚長大ソフトになってる。
私もCanonのを使うようになったのは、今年パソコンを新調してからだけど、はっきり言ってRAW画像を見るという要求からだけで、大したことはしてない。
NikonのはHPからダウンロードしたけど、CPUがCore2では使い物にならなかった。

 長いこと使ってた(今も会社では使ってる)のがVIXという画像閲覧・処理ソフトで、もう丸10年のお付き合い。
「どんだけ進歩ないんや!」と言われそうであるがその通り(笑)、静止画像程度はもうこの時代ので十分なのである。
最初にマイピクチャの中にフォルダーを作って、その中に撮った写真を放り込むだけの管理。
時代に合わせてHDDも大容量化してるので、最初のから全部パソコンの中。
ディスク1枚分溜まったら昔はCD、今はDVDに焼いてバックアップ。

UP1

 パソコン上で画像を扱う場合、余程の趣味人でも通常沢山の写真にアレコレ手を入れたりしない。
必要なところをトリミングするのと、必要に応じてリサイズするの2つのみ。
10年前は営業用にパワーポイントで写真天弧盛りの10枚くらいのプレゼン資料を作っても、3.5インチのフロッピー1枚に十分納めてた。
画素や色数をギリギリまで落としたりして、印刷すれば丸判りだけどプロジェクタに映せば誰も気づかない(笑)、人間の目は優秀なので”そんなもの”として見てくれる。
VIXとはこの頃からのお付き合い。

 試されるなら、解凍ソフトをお持ちでないなら先ずそれをインストール。
これも数多あるが、私はLhaplusを愛用
そのあとVIX(最終バージョンは221)をダンウロードして解凍。
作法としては出来たフォルダ毎C:¥ProgramFiles(7は(x86)付き)の中に入れてデスクトップにショートカットを作成だけど、判らない場合はデスクトップに置いたままで直接呼び出しても可。
高速低機能(笑)、必要にして十分且つ簡単操作。
最近はもっと良いものがあるだろうから、自分で探すのも良し。


 というところ…字数は絞ったつもりだけど、結構多くなった。
この次はかなり偏った(笑)デジカメの選び方に行くけど、他にリクエストがあればどうぞ。
但しこの休日限定(笑)

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2011/04      >>
27 28 29 30 31 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

ブログランキング

総合ランキング
17位 / 1569人中 down
ジャンルランキング
14位 / 816人中 down
日記/一般

フリースペース

facebook-logo3.jpg
mixi_logo3.jpg

HTMLページへのリンク

プロフィール

CLAY

電気の全てがライフワーク!だが寄る年波か、マイコンの半田付けをする気力が無くなった。
ので、現在は若い頃できなかったアウトドアに傾倒中。
湖北の山々を愛犬チェリー(柴犬)とウロつく日々。

ホームページ

最近のコメント

参加コミュニティ一覧