デジカメ考
テーマ:電気・電子・光学
2011/04/23 20:48
では私の独断と偏見及び多分に自己満足に基づくカメラ選びの基準(笑)
最近のデジカメは多機能で色々できるけど、これは付帯機能。
カメラには3大要素があって、その他はカメラ以外の話。
ではこの3大要素がフィルム式からデジタル式になってどう変わったのか。
要素 |フィルム式|デジタル式
-----+-----+-----
レンズ |光学レンズ|光学レンズ
-----+-----+-----
撮像体 |フィルム |半導体
-----+-----+-----
画像処理|現像処理 |画像処理
残念ながら撮像体を作れるメーカーは少なく種類は限られる。
画像処理は各メーカーによって異なる。
ということで、ある程度消費者が自由に選択できるはほぼレンズのみというのが現状。
1.レンズ
これはフィルム式デジタル式を問わず昔から変わらない光学式なので、選定基準は同じ。
尤も技術の進歩で私が子供の頃の単焦点や遠近2段切り替えから現在はズームが基本。
単焦点は画角や表現力というのもあるけれど、私が単焦点を好きなのは単に明るいから。
そう、敢えて批判を恐れずに極論するならば、「レンズは明るいほど偉い!」のである。
下写真はEOS Kiss X3用のf28mm、F1.8のレンズ。
レンズさえ明るければ、より低いISO感度でより速いシャッター速度が切れ、ブレの心配も減るので、これが画質には決定的に効くのである。
よく飲み屋に行って皆で記念写真を撮ったら何だか画像が荒れていた、というのは全てレンズが暗いから。
最近のは初期設定だとカメラが勝手に自動増感するので、更に画像が荒れる。
コストの問題もあるので私的にはF1.8が目標値だけど、これをズームレンズで実現するのは結構大変(コストが掛かるの)で、コンパクトカメラでもそこそこの価格帯になっちゃう。
それぞれ広角側でLX5はF2.0、A460はF2.8…個人的には何ぼ何でも3.0は切りたい。
下写真はLX5のバリオ・ズミクロン。
これは一眼レフと言えども同様で、「Canonのズームレンズは暗い」と言うのは昔からの定評。
なので、別に単焦点でF1.8のレンズを買ってる訳。
私の場合美術芸術の類の一切が頭の中には無いので、巷に言われる「やっぱ単焦点は寄り付いての画角が…」とか「単焦点は表現力が…」なんてのは全然考えてなくて、単に技術的な自己満足のみなのである(笑)
更に言うと倍率で、今の技術水準なら3倍は超えなきゃだけど、5倍は超えないでねというのが個人的な目安。
倍率が増えると暗くなるのと、収差が大きくなるので良い絵が撮れなくなるから。
X3は標準で付いてきた3倍を売り飛ばして5倍のを付けてて、これも巷のマニアの間では像面歪曲収差が大きすぎるとボロクソの評価であるけど、私はそこまで気にしないのとRAWで撮れば補正が効くので良しというところ。
因みにLX5は3.8倍、A460は4倍。
1’.絞り
直接レンズではないけどレンズの範疇に入れるべきでしょう。
インターネットを調べると安いカメラは「レンズが違う」とまことしやかに書いてあるが、これは違う。
態々安物用に設計したら高く付くので、中位機種と同じレンズユニットを使うのがコスト削減の常道であり、事実どこもそうしてる。
安いカメラはズバリ「絞りが無い」のである。
厳密にはNDフィルターという、言ってみれば”サングラス”を掛けて2段階に調整できるようになってる。
私はこれは凄く重要なことだと思ってるんだけど、ネットを色々調べてもこれに触れているのを見たことが無い。
Panaは家電メーカーの馬鹿正直さからか、初期からこれを明言していたけど、CanonやNikonは小ズルくて最近ようやく書き始めたように思う。
安物か中位機種かのボーダーライン上にあるものを買う時は要注意で、買ってから「しまったぁ~」になる場合もあり。
電器量販店の店員にこれを聞いてもまず無理で、カメラは先に書いた某店に行ってる理由の一つ。
A460はどこにも書かれていないけど、撮った写真からみてNDフィルター方式…貰い物だからなんの文句もありません(笑)
2.撮像体
選択肢が少ないので、単にカタログ値を見るだけ。
「一眼レフが欲しい」と言われる方々の殆どの理由がこの撮像体が大きいから。
10年前に自分でお金出して真面目にデジカメ買おうと思った時に自分で計算した。
当時1/1.8インチの撮像体で300万画素のOLYMPUSのC3040-Zが、コンパクトデジカメの中で唯一理論値をクリアしていたのでこれを購入したが、画質は流石だった。
現在のコンパクトデジカメは1/2.3インチが標準で、これだと今の技術水準(裏面CMOS)でも200万画素には抑えて欲しいところ…だけど、実際には1200~1400万画素になってる。
高級コンパクトデジカメはここを少し改善してる。
LX5は1/1.6インチで1000万画素だけどA460は1/3インチで500万画素…画質の違いは歴然。
但し一眼レフと言えども無意味な画素数競争に晒されていて、X3も所詮APS-Cサイズに1500万画素詰め込んでるので、理論値を割ってる。
チープなレンズとダイナミックレンジの狭い撮像体を、画像処理プログラム捏ね繰り回してなんとかしてるが現在のデジカメ。
3.画像処理
これはもう個人では何とも仕方が無いのでメーカー任せ(笑)
CanonはDIGIC、PanaはVenus、NikonはExpeedという画像処理エンジンと呼ぶプログラムで処理されてる。
気に入らない方は一眼レフ或いは高級コンパクトデジカメに装備されているRAWモードで撮って、ご自分で御好きにどうぞの世界。
4.光学ファインダー
最近はコスト削減から廃止の方向。
私的にはこれは必須で、LX5が初めての光学ファインダーレス機。
理由の1つめは光学ファインダーを使うことで、液晶モニターを切って節電できるから。
長期海外旅行や山中等充電環境の無い所ではとても大事。
理由の2つめはファインダーをみることで顔でカメラを支えられること。
右手、左手、顔の3点でカメラを支えてブレを防止するのは撮影の基本中の基本。
最近は手ブレ防止機能などがあるけど、あれは2段か精々3段分をアシストしてくれるだけで絶対ではない。
Panaは比較的早くに廃止し、CanonとNikonはかなり頑張っててくれたけど、最近付いてるのは少ない。
今のPowerShotは既に見る影もないけど、4年前に発売のA460にはちゃんと付いてるのが愛用の理由。
下写真はA460の光学ファインダー。
5.電池
これはもう標準の単三型電池に勝るもの無し。
地球環境保全の観点からも、エネループに代表される単三型充電池を使用するべきだし、個人のお財布にも優しい。
でもメーカーは互換性の無い専用電池をドンドン出してくる。
機械がまだ使えても、電池のサポートが無いから使えないカメラがわんさかある筈。
因みに単三型電池仕様の10年前のC3040-Zは今でもちゃんと使える。
これも我が家で現役の機械ではA460のみとなってしまった。
時代の流れかと思うけど、PENTAXは一眼レフでも標準で単三型電池がちゃんと使える。
小型のコンパクトデジカメでは設計の自由度が少なくなる為、ブッサイクな形状にしかなりえないのが下位機種にしか採用されない理由と思われる。
…と言うところだけど、これで選ぶと今時100点取れるカメラは無い(笑)
それと大きく重く高くなるので、使用目的に合わせてトレードオフで妥協点を探る。
ということで、我が家では3台が目的に合わせて稼働中。
でも去年会社で買ったCASIOのEXLIM、レンズは暗くてバッテリーの持ちもさっぱりなんだけど、凄く小さくて日中撮るには支障無し。
食指が動くんだけど、そんなにあっても仕方が無いのでまた今度の機会。
最近のデジカメは多機能で色々できるけど、これは付帯機能。
カメラには3大要素があって、その他はカメラ以外の話。
ではこの3大要素がフィルム式からデジタル式になってどう変わったのか。
要素 |フィルム式|デジタル式
-----+-----+-----
レンズ |光学レンズ|光学レンズ
-----+-----+-----
撮像体 |フィルム |半導体
-----+-----+-----
画像処理|現像処理 |画像処理
残念ながら撮像体を作れるメーカーは少なく種類は限られる。
画像処理は各メーカーによって異なる。
ということで、ある程度消費者が自由に選択できるはほぼレンズのみというのが現状。
1.レンズ
これはフィルム式デジタル式を問わず昔から変わらない光学式なので、選定基準は同じ。
尤も技術の進歩で私が子供の頃の単焦点や遠近2段切り替えから現在はズームが基本。
単焦点は画角や表現力というのもあるけれど、私が単焦点を好きなのは単に明るいから。
そう、敢えて批判を恐れずに極論するならば、「レンズは明るいほど偉い!」のである。
下写真はEOS Kiss X3用のf28mm、F1.8のレンズ。
レンズさえ明るければ、より低いISO感度でより速いシャッター速度が切れ、ブレの心配も減るので、これが画質には決定的に効くのである。
よく飲み屋に行って皆で記念写真を撮ったら何だか画像が荒れていた、というのは全てレンズが暗いから。
最近のは初期設定だとカメラが勝手に自動増感するので、更に画像が荒れる。
コストの問題もあるので私的にはF1.8が目標値だけど、これをズームレンズで実現するのは結構大変(コストが掛かるの)で、コンパクトカメラでもそこそこの価格帯になっちゃう。
それぞれ広角側でLX5はF2.0、A460はF2.8…個人的には何ぼ何でも3.0は切りたい。
下写真はLX5のバリオ・ズミクロン。
これは一眼レフと言えども同様で、「Canonのズームレンズは暗い」と言うのは昔からの定評。
なので、別に単焦点でF1.8のレンズを買ってる訳。
私の場合美術芸術の類の一切が頭の中には無いので、巷に言われる「やっぱ単焦点は寄り付いての画角が…」とか「単焦点は表現力が…」なんてのは全然考えてなくて、単に技術的な自己満足のみなのである(笑)
更に言うと倍率で、今の技術水準なら3倍は超えなきゃだけど、5倍は超えないでねというのが個人的な目安。
倍率が増えると暗くなるのと、収差が大きくなるので良い絵が撮れなくなるから。
X3は標準で付いてきた3倍を売り飛ばして5倍のを付けてて、これも巷のマニアの間では像面歪曲収差が大きすぎるとボロクソの評価であるけど、私はそこまで気にしないのとRAWで撮れば補正が効くので良しというところ。
因みにLX5は3.8倍、A460は4倍。
1’.絞り
直接レンズではないけどレンズの範疇に入れるべきでしょう。
インターネットを調べると安いカメラは「レンズが違う」とまことしやかに書いてあるが、これは違う。
態々安物用に設計したら高く付くので、中位機種と同じレンズユニットを使うのがコスト削減の常道であり、事実どこもそうしてる。
安いカメラはズバリ「絞りが無い」のである。
厳密にはNDフィルターという、言ってみれば”サングラス”を掛けて2段階に調整できるようになってる。
私はこれは凄く重要なことだと思ってるんだけど、ネットを色々調べてもこれに触れているのを見たことが無い。
Panaは家電メーカーの馬鹿正直さからか、初期からこれを明言していたけど、CanonやNikonは小ズルくて最近ようやく書き始めたように思う。
安物か中位機種かのボーダーライン上にあるものを買う時は要注意で、買ってから「しまったぁ~」になる場合もあり。
電器量販店の店員にこれを聞いてもまず無理で、カメラは先に書いた某店に行ってる理由の一つ。
A460はどこにも書かれていないけど、撮った写真からみてNDフィルター方式…貰い物だからなんの文句もありません(笑)
2.撮像体
選択肢が少ないので、単にカタログ値を見るだけ。
「一眼レフが欲しい」と言われる方々の殆どの理由がこの撮像体が大きいから。
10年前に自分でお金出して真面目にデジカメ買おうと思った時に自分で計算した。
当時1/1.8インチの撮像体で300万画素のOLYMPUSのC3040-Zが、コンパクトデジカメの中で唯一理論値をクリアしていたのでこれを購入したが、画質は流石だった。
現在のコンパクトデジカメは1/2.3インチが標準で、これだと今の技術水準(裏面CMOS)でも200万画素には抑えて欲しいところ…だけど、実際には1200~1400万画素になってる。
高級コンパクトデジカメはここを少し改善してる。
LX5は1/1.6インチで1000万画素だけどA460は1/3インチで500万画素…画質の違いは歴然。
但し一眼レフと言えども無意味な画素数競争に晒されていて、X3も所詮APS-Cサイズに1500万画素詰め込んでるので、理論値を割ってる。
チープなレンズとダイナミックレンジの狭い撮像体を、画像処理プログラム捏ね繰り回してなんとかしてるが現在のデジカメ。
3.画像処理
これはもう個人では何とも仕方が無いのでメーカー任せ(笑)
CanonはDIGIC、PanaはVenus、NikonはExpeedという画像処理エンジンと呼ぶプログラムで処理されてる。
気に入らない方は一眼レフ或いは高級コンパクトデジカメに装備されているRAWモードで撮って、ご自分で御好きにどうぞの世界。
4.光学ファインダー
最近はコスト削減から廃止の方向。
私的にはこれは必須で、LX5が初めての光学ファインダーレス機。
理由の1つめは光学ファインダーを使うことで、液晶モニターを切って節電できるから。
長期海外旅行や山中等充電環境の無い所ではとても大事。
理由の2つめはファインダーをみることで顔でカメラを支えられること。
右手、左手、顔の3点でカメラを支えてブレを防止するのは撮影の基本中の基本。
最近は手ブレ防止機能などがあるけど、あれは2段か精々3段分をアシストしてくれるだけで絶対ではない。
Panaは比較的早くに廃止し、CanonとNikonはかなり頑張っててくれたけど、最近付いてるのは少ない。
今のPowerShotは既に見る影もないけど、4年前に発売のA460にはちゃんと付いてるのが愛用の理由。
下写真はA460の光学ファインダー。
5.電池
これはもう標準の単三型電池に勝るもの無し。
地球環境保全の観点からも、エネループに代表される単三型充電池を使用するべきだし、個人のお財布にも優しい。
でもメーカーは互換性の無い専用電池をドンドン出してくる。
機械がまだ使えても、電池のサポートが無いから使えないカメラがわんさかある筈。
因みに単三型電池仕様の10年前のC3040-Zは今でもちゃんと使える。
これも我が家で現役の機械ではA460のみとなってしまった。
時代の流れかと思うけど、PENTAXは一眼レフでも標準で単三型電池がちゃんと使える。
小型のコンパクトデジカメでは設計の自由度が少なくなる為、ブッサイクな形状にしかなりえないのが下位機種にしか採用されない理由と思われる。
…と言うところだけど、これで選ぶと今時100点取れるカメラは無い(笑)
それと大きく重く高くなるので、使用目的に合わせてトレードオフで妥協点を探る。
ということで、我が家では3台が目的に合わせて稼働中。
でも去年会社で買ったCASIOのEXLIM、レンズは暗くてバッテリーの持ちもさっぱりなんだけど、凄く小さくて日中撮るには支障無し。
食指が動くんだけど、そんなにあっても仕方が無いのでまた今度の機会。
コメント
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2011/04/24 10:08一つ理解しても又又わからない事が出来てきます
何で、こんなに詳しいんですかぁ!
前の職業が関係していますか
やっぱりカメラが好きなんですねぇ -
2011/04/24 10:57じんとにっくさんのブログでコメントいただきありがとうございます。
ほんとに、何も知らないんです。
ありがとうございました。
内心、変なコメだし、怖かったんです -
2011/04/24 12:36ブログの内容より↓に興味あり!!
コメント欄では位置合わせ難しい~
要素 |フィルム式 |デジタル式
-----+-----+-----
レンズ |光学レンズ |光学レンズ
-----+-----+-----
撮像体 |フィルム |半導体
-----+-----+-----
画像処理|現像処理 |画像処理
-
2011/04/24 17:16>minoriさん
特にカメラが好きということではなく、昔科学少年だった現在40代以上の方は、この程度のことは大抵知ってると思います。
私なんかが書くのはおこがましいです。
私は子供の頃少し撮ってたのと、仕事で画像処理してた程度ですが、基本は物偏重なので撮る技量は無いです。
ここのブログでも例えばMashiToshiさんのトップ画像なんて素晴らしい美しさで、いつも眺めて感心してます。
じんとにっくさんところは…最近コメントしてないと思います(笑)
>くんさん
昔高校の情報処理学科ではこれで絵を描いてたと思います。
当時はプロポーショナルフォントなんて無かったしね。
多分行ける筈と思い半信半疑で書いてるとズレてたけど、記事になったらちゃんと揃ってました。
でもこの機械では無くて、隣の予備機で見るとズレてる(笑)
よぉ解かりませんわ。。。