鞍馬石:沓脱
少々肌寒い季節となりましたが、日中の日差しは暖かく柔らかい。
和室の縁での日向ぼっこ。
小春日和のとても絵になる光景です。
そこの光景での縁に欠かせないアイテムが沓脱石(くつぬぎいし)です。
※沓脱石は、実用的には室内から庭への出入りをしやすくするために据えられる踏段の石であり、その役割は出入りをしやすくするためだけでなく、縁を美的に構成するという重要な役割があります。
お客様が小さいころより慣れ浸しんだ縁を、小さくてもいいからと造ってほしいとのご要望。
そして、沓脱石も是非採用したい。
そんな想いの「HINOKIの家」プロジェクト、今回はお客様と庭石屋さんに行って参りました。
たくさん石が置かれている中、採用した沓脱石がこちら。
= 本鞍馬の沓脱石 =
赤錆びたこの石は、造園の世界ではもちろんのこと、石の風情を楽しむ愛好家たちの間でもっとも重宝される貴重な石のひとつ鞍馬石です。
京都では鞍馬から産出する鞍馬石と、丹波地方より産出する丹波鞍馬石とに大別される。鞍馬から産出する鞍馬石を本鞍馬(本鞍)といい、丹波鞍馬石(丹鞍)・山梨県産の甲州鞍馬石(新鞍)もございますが、京都鞍馬が本場ものである。
年数が増すごとに錆が湧き「庭から金が湧く」とした縁起ものの石。古くより庭ではこれを使うことを誇りとしていたそうです。
現在、本鞍馬は産出も少なく、殆ど丹波鞍馬石・甲州鞍馬石で代用されているそうです。
庭屋のおやじさんが永年かかって収集したという、本鞍馬の沓脱石を今回譲っていただくことになりました。
またまた、完成が楽しみになってきました。
皆さんのお宅にも、錆の入ったお宝のような石が存在していませんか。
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