風が吹くと桶屋が
テーマ:薬のこと
2009/02/25 19:30
昨年末から、私のように『分析』を行っている人にとって問題になっていることがあります。
『アセトニトリル』という液体があるのですが、これが世界的に不足しているのです。
一般の人には聞きなれない物質かもしれませんが、地下鉄サリン事件の際、サリンを溶かして運ぶのに使った液体として、よくニュースにも出ていました。
医薬品に含まれる成分の量を測定する時や、不純物の量を測定する時に、『液体クロマトグラフィー』という手法を使います.
それに非常によく用いられるのがアセトニトリルで、おそらく現在市販されている医薬品のうちのほとんどが、品質試験で使用しているのではないかと思います。
で、なぜアセトニトリルが世界的に不足してきたかというと、昨今の大不況に原因があります。
アセトニトリルを製造するための原料というのが、車の樹脂バンパーに用いられる樹脂を作る時に出る副生成物なのです。
不況の折、車を買い替える人が少なくなります。
買い替える人が少ないということは、自動車の生産量も減ります。
当然、バンパーも作りませんから、バンパー用の樹脂も作る必要がありません。
樹脂を作らないから副生成物も出ないので、その副生成物を原料にしている物を作りたくても作れないということになります。
一般用の医薬品は別として、医療用の医薬品が主体の医薬品業界、あまり景気には左右されないといわれています。
大企業はともかく中小企業なんて、バブルの頃でも業績が上がるわけでもなく、この不況でも業績が上がるわけでもない。
・・・・・・ ずっと悪いんかいっ! てな感じですが・・・
しかし意外なところで不況の影響が回ってきたものです。
『アセトニトリル』という液体があるのですが、これが世界的に不足しているのです。
一般の人には聞きなれない物質かもしれませんが、地下鉄サリン事件の際、サリンを溶かして運ぶのに使った液体として、よくニュースにも出ていました。
医薬品に含まれる成分の量を測定する時や、不純物の量を測定する時に、『液体クロマトグラフィー』という手法を使います.
それに非常によく用いられるのがアセトニトリルで、おそらく現在市販されている医薬品のうちのほとんどが、品質試験で使用しているのではないかと思います。
で、なぜアセトニトリルが世界的に不足してきたかというと、昨今の大不況に原因があります。
アセトニトリルを製造するための原料というのが、車の樹脂バンパーに用いられる樹脂を作る時に出る副生成物なのです。
不況の折、車を買い替える人が少なくなります。
買い替える人が少ないということは、自動車の生産量も減ります。
当然、バンパーも作りませんから、バンパー用の樹脂も作る必要がありません。
樹脂を作らないから副生成物も出ないので、その副生成物を原料にしている物を作りたくても作れないということになります。
一般用の医薬品は別として、医療用の医薬品が主体の医薬品業界、あまり景気には左右されないといわれています。
大企業はともかく中小企業なんて、バブルの頃でも業績が上がるわけでもなく、この不況でも業績が上がるわけでもない。
・・・・・・ ずっと悪いんかいっ! てな感じですが・・・
しかし意外なところで不況の影響が回ってきたものです。