入院生活

テーマ:自然気胸のこと
(5年前に私が自然気胸という病気で入院した時の回顧録の続きです。)

前回は、入院したその日に処置を受けて、病院で初めての夜を過ごしたところまで書きました。

体に穴を開けて管を入れた痛みと、なによりも次から次に出てくる痰のおかげで、ほとんど眠れないまま入院2日目になりました。

いや、ほんとに、「痰ってこんなに出てくるもんなんやなぁ」と驚くほどでした。

初日は救急の宿直医が処置をしたわけですが、この日には主治医も決まり、病状と今後の治療の説明がありました。

1回目の時に書きましたが、肺にブラ、あるいはブラグと呼ばれる小さな袋ができており、それが破れたために発症しました。

前夜の処置で1週間ぶりに肺が膨らんで元の状態になり、このままでも生活に支障はなく、この状態でいったん治療を終える人もいるようです。
ただ、このままでは再発の可能性がかなり高いのだそうです。

このため、胸腔鏡という、内視鏡の一種を使って、残ったブラグを切り取り、その部分をホッチキスのように留めたほうが、再発の確率はぐんと下がるということでした。

ただ、中には右の肺も左の肺も再発を繰り返す人もいるそうで、そうなると開胸手術したほうがいいのだそうです。
それでも再発する人はするのだそうですが・・・

ということで、胸腔鏡を使った手術をすることになりました。
ワキの下あたりに3カ所 穴を開けるだけなので、術後のダメージは相当小さいそうです。

とりあえず私の場合、肺がしぼんでいた期間が長かったということで、軽い肺水腫(肺に水が貯まる病気)になっており、これが治らないと手術できないということでした。
ただ、2、3日で治るだろうということで、1週間後ぐらいに手術ということになりました。

特別室も、一晩 しかもいい思い出もないまま追い出され(当然か)、普通の病室になりました。

その後、レントゲンは毎日撮って、点滴は1日2回受けたり、その他諸々の検査を受けたりしました。

酸素飽和度というのを指先に洗濯ばさみのようなものをして測るのですが、肺水腫を起こしていたためか低かったらしく、鼻に酸素のチューブをしなければなりませんでした。
これは特にしていなくても困らなかったのでよかったのですが、胸の横から出た管が繋がっている 青い液体の入った30センチ四方、厚さ6、7センチのプラスチックの箱は、どこへ行くにも持ち運ばなければなりませんでした。

検査の中で印象に残っているのは、手首の動脈からの採血です。
静脈からの採血は看護士でもしますが、動脈からは医師がやります。
手首に直角に近い角度で細めの針を刺すのですが、当然静脈より深いところまで刺しますから、痛みも若干 後を引きます。

次回は手術前後の様子です。

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松男

長浜生まれの長浜育ち
今は京都の嵐山方面に住んでいます
中学・高校・大学は軟式テニスしてました

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