目に見えて

テーマ:薬のこと
放射線医学総合研究所で、世界で初めて 脳腫瘍の抗がん剤が血管を通って脳の中に運び込まれる様子を画像で示すことに成功しました。

国内ではまだ承認されていない脳腫瘍の抗がん剤に造影剤を結合した薬剤を作り、マウスの静脈に注射したところ、脳内に薬剤が運ばれている様子が、MRI(磁気共鳴画像)で観察することができたそうです。

脳には血液脳関門という構造があって、関門という名のとおり、薬物が簡単に脳まで行けないようになっています。

これまでは投与した抗がん剤が脳にどの程度運ばれるか、直接確かめることができないため、がんの縮小率などを指標に、薬の効果を判定していました。

しかし、この発明によって、薬の効果の判定が予測しやすくなり、患者の特性に応じて抗がん剤の投与量を調整することが可能になるかもしれません。

また、この薬では、がん細胞が死ぬときに出る活性酸素で性質が変化するため がん細胞がどれくらい死んだか、治療効果を判定することもできるということです。

たしかに画期的な発明ではありますが、『効果が目に見えてわかる薬』よりも,『目に見えて効果がある薬』のほうがいいような気がします。

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松男

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