小桜
上生菓子「小桜」
今年も桜の便りが、次々とニュースを賑わすようになってきましたね。長浜の桜は残念ながらまだまだ固い蕾ですが、そこここがピンク色に染まるのはいつごろでしょうか?可憐な花を咲かせてくれるのが今から楽しみです。
桜の咲く季節は、別れと出会いの季節でもありますね。
卒業、入学、引っ越し、転校、転勤、就職、退職、転職…様々な場面にたくさんの方がとまどい、不安を抱え、また希望を持ち、この春を過ごされることと思います。
うちの末娘もしかり。先日、少しだけ不安げな面持ちで家を巣立って行きました。
桜を見ると思い出します。過去に何回も不安や期待を胸に抱えながら、桜のある風景を通り過ぎて来たなあと。
この春新しい事の始まるすべての人にエールを送りたいと思います。頑張って下さい! 桜も今一生懸命、花開こうとしていますから。
春の舞
上生菓子「春の舞」
春の野に咲き乱れる草花に、蝶が戯れる様子を表しています。
「春の野」とは言いますが、この辺りで野原を見つけるのは難しい、と言いますか、もはや無理な昨今。
私が子供の頃は、それこそ原っぱと呼べるような場所が、少し歩けばありましたので、そこに入り込んでは花を摘んだり虫を捕まえたりしたものですが、今では遠い遠い色あせた記憶となってしまいました。
先日、久しぶりに、本当に久しぶりにユーミンのCDを聴いていて、『守ってあげたい』のこのフレーズにものすごい懐かしさを感じてしまいました。
1ばん ♪遠い夏息をころしトンボを捕った♪
2ばん ♪遠い夏土手に座りレンゲを編んだ♪
二番の歌詞は違っていますかね?夏にレンゲ?何か違うような…
でも、とにかくこのレンゲを編むという行為を自分もず~~っと昔にしたことがあり、懐かしさにこの曲を何度も何度もリピートして聴いていました。なんだか年ですかねえ…。
草花が咲き乱れ、蝶やトンボの舞う、野原、原っぱ、空き地…ただの回顧主義だけではなく、今の子供たちに与えてあげたいもののひとつです。
おはぎ
おはぎ
小豆色の「おはぎ」はやさしい味で、随分昔から日本人のおやつとして親しまれてきたことでしょう。ドラマや小説にも度々おはぎが小道具として登場します。私の中で印象深いのは、よく戦地に赴く若者に母が作って手渡すシーン。
おはぎは「おふくろの味」の最たるものでしょうか。
明日はお彼岸のお中日です。ご先祖様を偲んでお仏壇に手を合わせ、そしてご先祖様のいささかうらやましげな視線を感じつつ、お供えしたおはぎを「いただきます」とかぶりついてみてはいかがでしょうか。
冗談はさておき…。つぶ餡の美味しさ際立つ和菓子です。ぜひご賞味下さい。
桜餅
桜餅
梅の次は桃、桃の次は桜。季節は何があろうと、少しずつ確実に変わって行きますね。桜前線の話題がテレビを賑わすのも、もうそろそろでしょうか。
当店の桜餅は、関西風の道明寺の桜餅です。「道明寺」とは、もち米を蒸して日に干したもので、これを水に戻して使います。食感がおもしろくて、中のこしあんによく合うと思います。
塩漬けの桜葉も、一緒に食べていただくと美味しいです。
関東ご出身の方には、クレープ生地のような桜餅の方がなじみがあるのでしょうね。でも、ここ長浜は、はじっことは言えども一応関西圏。どのお店に行っても、おそらくこの道明寺の桜餅だと思います。(がっかりなされた方もあるのではないでしょうか)。
私、恥ずかしながらまだ関東風の桜餅を一度も食したことがありません。どこか近くであのクレープのような桜餅を売っていないでしょうか? 知っておられる方があれば、是非教えて下さい。
桜、早く咲くといいですね。
土筆野
上生菓子「土筆野」
文字通り、つくしの野原をイメージしている上生菓子です。
「つくし」、いつ以来見ていないでしょう。子供の頃はそこここでよく見かけましたが、大人になってからは、ただ足元に目がいかなくなっただけなのか、空き地が減ったせいか、はたまた、つくしそのものが減ってしまったのか、ほとんど見なくなりました。どちらにしても少し寂しいことです。
つくしをお浸しにして食べるとおいしいと聞いたことがあります。一度やってみたいなと思うのですが、近場でそんなに大量につくしの生えている原っぱを知りません。どんなお味なのか、興味津々です。
しばらくの間、グログをお休みしておりました。すみません。今日からまた復活いたしましたので、是非またお付き合いの程よろしくお願いいたします。
暖かい春の気配がうれしい今日この頃ですね。でもまたお彼岸の頃に、冬の寒さが舞い戻りそうです。皆様体調を崩されませんように。