ピンク色の花々と道具
上生菓子「芙蓉」
舎那院さんの芙蓉がきれいに咲いていますね。
最近の上生菓子は、ピンク色の花の物が続きましたが、その花々の、少しずつ違う表情を表すのに、いろいろな道具を使います。例えばこんな物を。
今日の「芙蓉」は、ひらひらとした薄い花びらを表現するのに、一番左の道具を使いました。
真ん中の道具を拡大すると、
先に穴が多数刻まれてあります。これは、前回ご紹介した姫菊の真ん中の黄色い部分に使いました。
もう一度、「姫菊」です
そして、先ほどの写真の一番右の道具(竹べら)で、この姫菊の花びらのすじをつけました。
そして、前々回にご紹介した「石竹」
この左側のすじも、この竹べらでつけました。
同じピンク色の花でも、少しずつ違うでしょう。
夏の上生菓子は、明るい色のものが多かったです。
明日から九月です。秋が深まってくると、お菓子の色合いにも、少しずつ渋みが加わってきますよ。 お楽しみに。
上生菓子 一個150円
ご予約は ☎(0749)62-0804
姫菊
上生菓子「姫菊」
石竹
上生菓子 「石竹」
煉りきり餡でこしらえました。中は黒のこしあんです。
さて、この「石竹」というもの。名前だけ聞くと、青々しい竹の何かを想像してしまいそうですが、ナデシコ科の花の名前です。
別名「唐撫子」と言います。
なぜこういう名前がついたかというと、葉っぱが竹に似ているからだそう。
名前のイメージとは全く異なる、可憐な花です。
上生菓子「夕涼み」
こちらも、煉りきり餡でできており、中は黒のこしあんです。
団扇をあらわしています。
黒文字を持ち手に見立てています。
この間も「夕涼み」をアップしましたが、それの赤とんぼバージョンです。
相変わらず真夏の暑さですが、少しずつ秋の訪れを感じます。
うちの植木鉢の秋明菊がつぼみをふくらませ始めました。そしてきのうの夜、こうろぎの鳴き声も聴きましたよ。
秋はもうすぐです。
おすそわけ
ご近所さんから、おすそわけを頂きました。
マクワとカボチャです。
奥の黄色いのがカボチャ。
初めて見ましたが、バターカボチャだそうです。
どうやって料理すればいいのか…。
とりあえずかわいらしいので、店に飾っておこうかな。
三角のういろうって、不思議?
当店の黒糖ういろうです
時々観光客の方が、「これがういろう?」と、三角のういろうを見て不思議そうな顔をされます。
長浜生まれ長浜育ちの私は、子供の頃からこの三角のういろうがあたりまえと思っていました。
ういろうと言えば、やはり名古屋が有名ですよね。「青柳ういろう」や「大須ういろう」あたり がよく知られているでしょうか。竿ものになっていて切り分けて食べるういろうです。
長浜のういろうは、それとは原材料や食感もちょっと違っています。
関東の方でもやはり、ういろうと言えば竿ものが主流のようです。そういえば、アンパンマンにも、ういろうのキャラクターがいました。白ういろうちゃんとか、抹茶ういろうちゃんとか…。あれは、名古屋・関東型のういろうちゃん達ですね。
では、関西は?と言うと、京都には三角のういろうがあるようです。三角で白くて小豆のたっぷりのった…、と言うと、「それは水無月ではないのか!」と言われそうですが、「五建ういろう」さんのういろうはまさにその水無月です。では、水無月=ういろう? かと問われれば、自信がないです。
滋賀のういろうは、きっと京都から伝わったのでしょうね。
名古屋の他にも小田原や山口などのういろうが有名だそうです。一度食べてみたいです。
他にもこんな所にこんなういろうがあるよ、と知っている方がいらっしゃれば、是非教えて下さい。