ヨシ焼き
先日来、湖周道路を走っていると、たくさんの方が湖岸でヨシ(葭・葦)を刈っておられました。
今が、ヨシ刈りの時期なんですよね。
昔は、屋根やヨシズに使われていたヨシ。
ヨシ屋根ももうかなり少なくなってきています。
刈られたヨシは、ヨシ屋根の材料になるのかな・・・
湖岸では、週末ヨシ焼きがあるそうです^^
川の流れのように♪
うちは工務店で、瓦屋さんではないのですが、今回も瓦ネタです。
かわら工事が、お寺の工事において、それだけ重要な部分であるという事なのです。
今回は「谷瓦」
特殊な瓦です。
真ん中に流れているのが谷です。
銅版の上に谷瓦が並べてあります。
屋根がてっている(反っている)ので谷も カーブしてしまいます。
そのカーブにあわせて、特注で焼いてもらっています。
ちなみに谷の右に置いてあるのが一体型本葺き瓦
左が一般普及品の桟瓦(53A型・・1坪に53枚使う瓦)です。
縦横に桟を入れて瓦を乗せています。
しっかりと屋根がふけて、瓦がガタガタしません。
もちろん長持ちします。 軽く100年以上はもちます^^
銅版の谷は一段堀下げてあります。
大屋根から流れてくる水が多いのであふれないように深くしてあります。
谷の右にあるのが谷瓦です。
ルーフィングという防水紙は、チャンピオンという強いルーフィングを使用しています。
土壁もつきました^^
京都深草の土です^^
カニメンド(瓦)
お寺の正面の出張っている所を「向拝」と書いて、ゴハイとかコウハイと言います。
その上の屋根の部分の画像です。
向拝上右側の画像です。
丸と丸の間にある、カニの腹のような形の瓦(台形に近いもの。わかります?)が、カニメンドです。
漆喰等でつめるのではなく、特殊な瓦を使って雨対策しています。
蟹のような形をした、面戸(メンド)です。丸瓦と丸瓦の間を塞ぎ、雨の侵入を防ぎます。たてに木の見えているところは、土ではなく、なんばん漆喰という漆喰で袖丸瓦という丸瓦の少し袖が長いものを使います。中央少し左上に乗っかっているのが袖丸瓦です。
向拝上左側の画像です。
足場板通路の突き当りが向拝です。
寄せ棟の屋根です。
画像右の木は、しだれ桜です。
ものすごくきれいに咲くそうです。
去年は見損ねたので、今年は楽しみです^^
内部は小舞竹が編めていました
しっかりと継ぎます
修理工事では、
腐食している柱の根元は、新しい木で継ぎます。
根継ぎって言います。
梁などの横材もつなぎます
↓柱と梁などをつなぐ部分は仕口って言います。
新しい材には、古色を塗って古い材と調和させます
古い材も大事に使います^^
ラインがきれいです。
瓦葺きは、線が重要です。
軒先の丸瓦のライン
丸瓦の縦のライン
(本葺きだともっときれいです)
仮置きの瓦もきれいに並んでいます^^
だいぶんできてきました。
お寺の工事です
京都でお寺の工事をしています。
現在かわら工事中です。
御坊さん(大通寺さん) の本堂や山門の屋根は本瓦葺きです。
それを少し簡略化したものが一体型の本葺きです。
(昔からの一般の屋根の瓦は、桟瓦葺きといいます。もちろんお寺で使用することも多くあります^^)
からぶきと言って、今は土を使いません。
瓦桟に引っ掛けて、ステンレスの釘でとめます。
軒先は”瓦繰り”といって、瓦の形に合わせて板を加工します。
この部分は”すずめぐち”って言う部分なのですが、すずめが入らないように、瓦繰りをしています^^
お寺の工事は進捗がゆっくりなので、更新はゆっくりめですが、
みなさま、どうぞよろしくお願いいたします^^