無駄は厳禁

テーマ:その他物造りと修理
 先週末のネタ、ようやっと書けた(笑)
先日油甚さんのブログに”お釈迦”の話があったのですが、コメントさせていただいた通り。
青銅は融点が800℃程度ですが、鋳造する場合湯温は1,000℃程度には上げておきたい。
木炭は通常の燃焼温度は黒炭を使っても870℃。
これに鞴(ふいご)で過給(所謂ターボチャージ)してやることで、やっとこさっとこ1,000℃以上に上げてやる。
余裕が無い所で温度計も無い時代に頃合いを見極めるのは至難。

 翻って現代は”液化ガス”と言う非常に便利なものが使えるのでとても楽。
一番お手軽なのは所謂カセットコンロ用のガスで、中身はブタン。

00190424_1.jpg

 但しこれは沸点が-0.5℃なので、気化熱も考えて周囲温度10℃以上で使うのが目安。
これじゃ北海道はおろか、長浜でも冬は使えないじゃん…ということで、通常は沸点-42℃のプロパンを使いますね。
その分容器も頑丈にできてる。

propangas_01

 これらの大気中での燃焼温度は押しなべて1,300℃程度。
鉄は溶かせないけど銅合金を使った”硬鑞(ろう)付け”には十分。
(因みに”軟鑞付け”が所謂”はんだ付け”)
エアコンの配管の継ぎ足し等に多用するんです。

VIMG_6820.JPG

 上記の理由から、大抵はプロパンを使いますね。
でも先日の工事の立会いではアセチレンを使っていた。

VIMG_6822.JPG

 アセチレンは酸素100%下燃焼時は3,100℃の高温になるので、鉄をも溶かす。
現代は酸素ボンベがありますのでこれが可能だから、ガス溶接はアセチレンを使う。
良い事づくめかというとさに非ず…高い。
今回初めての業者は、何でプロパン+酸素でなくてアセチレンなの?
今度調べて無駄なら値切ろう(笑)

コメント

  1. 2012/04/21 10:24
    アセチレンというと、カーバイド・・・昔の夜店の照明とか、夜釣りなどの照明などを思い出します。
    でも、あのころ乾電池とかバッテリーなどもあったのに、なぜ使わなかったんだろう?
    カーバイドのほうが安かったのかな?
    [Res]CLAY
    2012/04/21 12:07
     当時は安かったんだと思います。
    カルシウムカーバイドの原料だけで、電池のような組み立て工数が無いから。
    都度直接水掛けて反応させてアセチレンガスを取り出すので、重くて丈夫な容器も必要ありませんしね。
    私はこのランプは記憶に無いので何年か前に探したんだけど、流石に単なる物珍しさで買うのは気が引けて止めました(笑)

  2. 2012/04/21 12:46
    カーバイドランプ、まだ持ってますよ。
    投網の夜打ちに、火振りするのに使ってましたわ。
    [Res]CLAY
    2012/04/21 19:49
     カピさん流石です!
    ノスタルジックには良いと思うのですが、私はちょっと間に合わなかったみたいですね。

  3. 2012/04/21 17:01
    カセットもLPガスも使っていました

    何にも考えずにカセットポンプも使ってましたね
    今は使いませんけど
    お葬式にLPガス大きい方の買いました。
    最後のは初めて見ました。
    [Res]CLAY
    2012/04/21 19:52
     我が家はプロパンガスですね。
    アウトドア用にカセットも持ってますが、あまり使いません。
    因みにLPガスはliquefied petroleum gas の略で、液化石油ガスのことなんです。
    プロパンはその中のひとつですね。

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CLAY

電気の全てがライフワーク!だが寄る年波か、マイコンの半田付けをする気力が無くなった。
ので、現在は若い頃できなかったアウトドアに傾倒中。
湖北の山々を愛犬チェリー(柴犬)とウロつく日々。

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