夢十夜

テーマ:朗読
青空文庫 夏目漱石 「夢十夜」

先日、朗読コンテストの後に、杉本彩の朗読で「鼓笛綺譚 杉本彩が読む、夏目漱石と林芙美子の世界」というのを聴いてきました。

鼓と笛はすばらしかった!!




杉本彩の朗読は、雰囲気は、いかにも杉本彩であり、杉本彩でしかなかった。

夏目漱石の夢十夜の第一夜の朗読だったのだが・・・・

妖艶だとおっしゃる方もいらっしゃいましたが・・・・夏目漱石の夢十夜にしては、妖しすぎだと思いました。

『すると石の下から斜(はす)に自分の方へ向いて青い茎(くき)が伸びて来た。見る間に長くなってちょうど自分の胸のあたりまで来て留まった。と思うと、すらりと揺(ゆら)ぐ茎(くき)の頂(いただき)に、心持首を傾(かたぶ)けていた細長い一輪の蕾(つぼみ)が、ふっくらと弁(はなびら)を開いた。真白な百合(ゆり)が鼻の先で骨に徹(こた)えるほど匂った。そこへ遥(はるか)の上から、ぽたりと露(つゆ)が落ちたので、花は自分の重みでふらふらと動いた。自分は首を前へ出して冷たい露の滴(したた)る、白い花弁(はなびら)に接吻(せっぷん)した。自分が百合から顔を離す拍子(ひょうし)に思わず、遠い空を見たら、暁(あかつき)の星がたった一つ瞬(またた)いていた。
「百年はもう来ていたんだな」とこの時始めて気がついた。』

これ、夢十夜の第一夜のラストである。

女が「100年待っていてください。きっと会いにきますから。」と言い残して死んでしまう。
『自分』は、真珠貝で穴をほって女をうめて、星の欠片を墓標にして待っている。

そして、このラストの文章になる。

真珠貝、星の欠片、白い百合・・・・・ その他にもとても美しい言葉がちりばめられていて、そして、もっとも美しい「待つ」という行為。つまり、このお話って「美しい」お話ではないだろうかと思うのだ。

もちろん、美しいだけではなくて、妖しかったり、悲しかったり、複雑なものは隠れているのだが、それは、「美しさ」の下にちらちらと見え隠れしているものではなかろうか?と、私は思う。





が。杉本彩の朗読は、全編 不気味だった。

最後のシーンを聞いている私には・・・・

石の下から、ゾンビの手がにゅっとでて、自分の胸のあたりまで来て止まった。ぬるりと揺らぐ手のひらはねっちょりと開いた。ぽたりと血がしたたり、ゆらりと動いた・・・・・

ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~。




って感じに聞こえた。




朗読ですから、読み手が感じた世界を表現して聴き手に伝えるので、それぞれの読み手によって解釈が違っていて当然です。
同じ作品でも、読み手によってイメージが違って新鮮だというのも、朗読の楽しみの一つです。

しかし。

夢十夜をあれほどにホラーに脚色してしまうのは、いかがなものかと思った。


というか、もし、杉本彩が夢十夜の第一夜をとても美しいイメージで読んでくれたなら、きっと私は杉本彩を女優として見直したはず。
残念ながら、杉本彩は杉本彩だな。という感想しか浮かばなかった。



朗読コンテスト

テーマ:朗読
今日は、青空文庫朗読コンテストの本選を観に行ってきました。

実は、応募していたのですが、予選で落ちております。

応募総数は430だったそうで、そこから30名が本選に出場されました。


昨年のコンテストも予選落ちしているのですが、その審査をした先生に「今だから言うけど、最後まで残ってたのよ」と伺いました。

今年のコンテストは、応募した録音が添削されて帰って来ていたのですが、「本選レベルです。ただ、同点の人がたくさんいると選ばれない人もいるので」という評価をいただいておりました。

これって、ひょっとして、2年連続であと一歩だったのかな?


ということで、あと一歩を確認する意味もこめて、本選を観覧しました。




いろいろと勉強になりました。





が。




審査員がどうかと思いました。

やはり審査する人は、それなりに朗読を聞く耳をもち、朗読文化を広めようと考え、朗読の楽しさを知る人にしていただきたい。

自分の宣伝だけに来たようなただの権力者的な人が、「朗読の良し悪しは解らなかったけど」と堂々と言ってのけて賞を授与するようなコンテストはどうかと思ったのでした。

来年は、この審査員じゃないことを願ってやみません。

著作権

テーマ:朗読
先日の3連休。最終日は草津へ朗読の勉強会へ行ってまいりました。

電車乗り遅れたけど(ぼそっ)

川端康成の「夫人の探偵」を初見で読みましょうという主旨の勉強会でした。

読書が苦手な私ですから、川端康成は初対面でございました。

伊豆の踊り子だとか古都だとか、映画は観ておりますが。



川端康成は昭和47年没ですから、まだ50年たってなくて著作権が継続中なんです。
だから、有料だったりスポンサー広告があるような朗読会などでは読めません。


70年に延長という話もあるようですね。

70年に延長されると、もう、川端康成を聴く機会はないかもしれませんね。



さて、「夫人の探偵」。意味深です。

私は、浅田以外のみんなが、幻想っていうか、妄想、狂気の中にいるんじゃないのか?と思ったりしたのですが、どなたか読んだ方がいらっしゃいましたら、感想をお聞かせ下さい。


朝読書

テーマ:ブログ
全国学力テストで、滋賀県の六年生がワースト5位にはいったんだって。

そこで、県の教育委員会が国語力をあげようと 10分間の朝読書をすすめるとか。


あのぉぉ~~~。読書がまったく苦手な私ですが、国語の成績は悪くなかったんですよね。
読書=国語の成績UP という方程式はあんまり成り立たない気がしますが、どうなんでしょう。

というのも、ものすごく身近なサンプルですが、うちの息子、国語が苦手教科でした。
国語だけ際だってできなかったので、担任の先生に
「なんだ?この輝かしい点数は」
「そうですか?ラブラブ(男の子)
「ほめてな~~いプンプン(男の子)
などというやり取りが合ったくらいで。

で、さて、どうしたものかと、国語科の教員免許を持っている親戚に相談したところ「手遅れ」と言われ・・・
手遅れと言われても、受験までになんとかしなければならないと思った私は、国語のドリルを買い与えたわけでして。

で、毎日毎日毎日毎日・・・・国語のドリルをとにかく1ページずつやるという受験勉強をしていた息子は、みるみる国語の成績を上げて行きましたよ。

つまり。国語の成績を上げるなら、国語のドリルをすることなんです。

国語のテスト勉強って、コツなんですよ。

だから、読書 そりゃぁしないよりはした方がいいけれど、読書よりも手っ取り早く成績UPさせたいなら、朝10分間国語ドリルを取り組んだ方がいいんじゃないかしら。


ですが!


ここからが本題です。



うちの息子の件でいいますと。
うちの息子も読書嫌いです。ですが。読み聞かせの量はハンパ無いのです。随分と彼には読みました。
絵本だけじゃなくて、文字だけのお話もよく聞かせておりました。
これは、確実に国語力の下地になっていたと自負しております。


だから、朝の10分朗読にしてみてはいかがでしょう?

文学作品を朝10分間、朗読で聴くのです。

朗読は、必ず読み手が内容を理解し、それをイメージし、表現し、伝えるものです。

聴いている子どもたちには、物語が文字ではなく映像として伝わります。

そうして、上質の物語を朗読で3Dでイメージして受け取り、さらに、テストのコツをつかむ国語のドリルでもしてごらんなさい。国語の成績がUPするに違いない!!! と思うのです。





といっても。



下手な音読では、まったくその効果はあがらず、朝の10分で子どもたちの睡眠導入剤になるようでは、元も子もないわけですが。









日輪草

テーマ:朗読
竹久夢二   日輪草 日輪草は何故枯れたか

以前に勉強会で読んだ作品です。

竹久夢二というと、女性の絵が思い浮かびます。
あとは、宵待草 。

それしか知りませんでした。。。。


さて、『日輪草』ですが、「ひまわりそう」と読みます。

ものすごくざっくりとどんなお話なのか書きますと・・・・

水撒き人夫の熊さんが、ある日、道端に小さな草の芽をみつけて、それから毎日その草の芽に水をやっていると、、、その草はどんどん大きくなってある日、すばらしい黄色の花を咲かせました。
でも、熊さんはその花の名前を知りません。
すると、電車の車掌さんがその花は「ひまわりそう」だと教えてくれます。

熊さんはうれしくてそれからも毎日水をあげるために通います。
そして、夕方、暗くなるまで花を眺めていました。

ところが、熊さんの奥さんがそんな熊さんの行動を怪んで、熊さんを問い詰めます。

「こんなに遅くまで、どこにいたんだよ?誰といたんだよ?」と。

すると熊さんは、「ひめゆり」と一緒にいたと答えます。熊さんは「ひまわり」を「ひめゆり」と聞き間違えていたんです。

それを聞いた熊さんの奥さんは、怒って熊さんをボッコボコにします。

次の日、良い天気だったのに、熊さんは奥さんにボコボコにされて腰が立たなくなって、ひまわりに水をあげにいけず、ひまわりは枯れてしまいました。。。。


というお話です。





さて、この「日輪草」。私はとても消化不良に朗読を終えた作品です。
どうして消化できなかったかと言うと、熊さんというキャラクターがどうしてもつかめなかったからです。
イメージに始まり、イメージに終わるという朗読において、主人公である熊さんがイメージできないのですから、もう致命傷です。

まず。水撒き人夫がイメージできません。どうやら、車?リヤカーみたいなものでしょうか?そんなものに、水を乗せて水を撒いてあるく職業らしいのですが、どうしても私は筋肉ムキムキの男性を想像してしまいます。
毎日、重い水のタンクを引いて歩いている人なら、ひょろひょろとした男じゃないだろうと思ってしまいます。
ところが、奥さんに腰が立たなくなるまでボッコボコにされてしまうのですから、奥さんがさらにムッキムキなマッチョな奥さんなのか?と言うことになってしまいます。

さらに、よしんば、熊さんよりも大柄で、筋肉隆々な奥さんが、熊さんが少々帰りが遅いくらいで、かわいらしくヤキモチを焼くというイメージも湧きません。

それから、「ひまわり」を「ひめゆり」と聞き間違えた熊さんって、アホなの?????


ということで、熊さんのイメージがさっぱり湧かず、奥さんもあやふやなイメージなまま、勉強会の当日を迎えて、超テキトウに発表した作品です。

案の定、他の先生方に「熊さんが伝わらない」と感想をいただきました。

そりゃそうです。伝えるものがなかったのですから。



読み手がイメージしていないものは、やっぱり どんなにきれいなアクセントで声に乗せたとしても、伝わらないということは改めて実感できたので、有意義っちゅやぁ、有意義な勉強会だったのだけれど。





ところで。その時、ある先生が、熊さんや車掌さんは江戸っ子だったから、「ひまわり」の発音が「ひめぇり」となってしまっていて、熊さんは、頭が悪くてひまわりをひめゆりと覚えたわけではなく、「ひまわり」が「ひめゆり」と聞こえたのだと解説してくださいました。


その解説は私はとても納得。(納得じゃない先生もいらっしゃいましたが)

「ひまわり」を「ひめゆり」と覚えていた熊さんが、アホだったわけじゃなく、ただそれは江戸っ子の発声だったから。
奥さんが、夫が「ひめゆり」などという艶かしい女性の元に通っていると思って、ボコボコにしたことも、それはそれで仕方ないし、かわいらしい。
誰も悪くないけれども、ひまわりは枯れてしまった・・・・。

なんか、モヤモヤしますね。この、モヤモヤ感が、いいじゃないですかっ。




ということで。

モヤモヤ感が好い物語だとは思いますが、でも、やっぱり、熊さんがムキムキだという妄想から抜け出せず、そのムキムキの熊さんをボッコボコにする奥さんは、どんだけムキムキなんだ?!という妄想からも抜け出せない私は、二度とこの作品を朗読するチャレンジはできません。。。。














ワークショップ

テーマ:朗読
ワタクシ事でございますが、うちの豚児が・・・

豚児・・・自分の息子をへりくだって言う語

まぁアホの子で、体型もぶたさんなので、ぴったりじゃん!!


もとい。


うちの豚児が、只今教育実習中でして、毎夜毎夜指導案だの、教材研究だの、本人曰く「ストレスでさらに肥る」という状況なのだけれど。。。。



私のほうも、朗読教室で何を伝えようかと日々悩んでおります。
ながはま楽習塾は、1年の講座ですから、1年間で朗読が上手になってもらわなければ・・・と思うわけです。



鼻濁音だの無声音だのといったテクニックはコツさえ掴んでもらえればすぐにできるようになるでしょうし。

アクセントは、アクセント辞典があればそれでいいし。

発声は、日々、声を出してもらえばおのずとできるようになるし。





すると、後は、表現力。



先日の楽習塾ではボールを投げてみました。


これ、演劇のワークショップですることです。



最初は私がボールを投げて受けてもらいます。
次に、ボールを投げるフリ(マイム)で、キャッチボールします。
さらに、ボールじゃないものを、たとえば「風船」だとか「漬物石」だとか言いながら投げるフリをします。
受けるほうは、風船が飛んできたと想像して、そのように受けます。
漬物石を投げられたら、瞬時に漬物石をキャッチする態勢をとらなければなりません。

まぁ遊びみたいなものなんですが、これが上手に受けられる人は、瞬時に飛んでくる物の形や重さを想像して、それを受け取る為にはどのような態勢で身構えなければならないかを想像できる人です。

そして、それが上手にできる人は、朗読においても上手に想像できる人かも。



あんまり、他の朗読教室で、こんなワークショップする教室はないだろうけれど、、、、
あんがい、演劇のワークショップでやることは、朗読でも役に立つ気がします。





そうそう。演劇のワークショップでものすごく困ったけれど、朗読をするにあたってとっても良かったと思えるもの。



「赤色を体で表現しなさい」「黄色を体で表現しなさい」


あ、赤色???? 赤色をどうやって動けばいいのよぉぉぉ~~~~~。と、当時 思いました。


でも、朗読って 赤色を声で表現する必要があったりする。





真っ赤なリンゴと、青リンゴは違うのだ。



来月の教室では何して遊ぼうかなぁぁ~~~~。もっかいボール投げるか?

どんぐりと山猫

テーマ:朗読
どんぐりと山猫 青空文庫


『どんぐりと山猫』を読んでいます。

宮沢賢治は、どうもハードルが高い気がして、今まで敬遠してきていました。
それが、銀河鉄道の夜を読んでから、高いハードルも練習していけば、いつか飛び越せることもあるかもt・・・と思うのです。
今は、高いハードルをなぎ倒しながら無理やり走ることになっても、そのうち、ハードルの上を飛べるかも。



さて、その『どんぐりと山猫』ですが。

まず、最初の「おかしなはがきが・・・」の部分は、作者の視点で、さらに、物語の外から語っているのかと思います。聞いている人に語りかけているのでしょうか。

問題は次の「かねた一郎様 9月19日 あなたはごきげんよろしほで けっこです・・・」
これは、馬車別当が書いたものなのだが・・・
さて、これは誰の視点で読むのがいいのでしょう。

一郎が、ハガキを読んでいる?

馬車別当が、ハガキを書いている?

今、ここで相当悩んでいます。。。。。






つぎの「こんなのです」というのは、やはり作者。作者が読み手(聴き手)に語りかけて読みたいね。
でも、次の「字はまるでへたで・・・」のところからは、一郎の視点で語りたい。




あとは、栗の木、笛ふきの滝、きのこ、リス の距離感と大きさか。。。。



馬車別当がいったい何なのか?というのも謎。
かわうそ的な動物なのか、それとも人間なのか。
人間を山猫は家来にしてるってことなのか?

ひょっとして、一郎が名誉判事という肩書きを選んでいたら、、、、一郎もこうなっていたという暗示?


一郎が黄金のドングリを選ぶところも、なんだか意味がありそうだ。








朗読ってね、おもしろいでしょ。

私みたいにいつも妄想満載で生きている物にとっては、こういった、なかなか抜け出せない妄想の世界に入れる作品は・・・・・



たまら~~~~ん。




難しいけど。ぼそっ。

つれづれなるままに

テーマ:朗読
実はもうひとつ、とってもプライベートなブログを書いているのですが、なんとそのブログの記事投稿画面が、最近バージョンアップ?したようで、ついに古いブラウザのPCがついていけなくなったのか、UPできなくなり、ちょっと悶々としております。汗(女の子)

そこそこ新しいPCは、只今、息子が絶賛使用中でして・・・・。

ちなみに、古いバージョンにしたままなのは、ちと理由がございますので、そこはスルーしてください。アッカンベー(女の子)




先週は、夢小路Tちゃんと練習をしました。ツインの朗読を研究中です。ニコニコ(女の子)スマイル(女の子)
ツイン、つまり二人で読むのですが、一人で読むよりも、二人で読むほうが良くなければ、無理してツイン朗読する意味がないわけで。
どうして、ツイン朗読を始めたのかは、またいずれ記事にします。





同じ日に、通称ヴォルデモート卿(私が密かに名づけているだけですが。いや、大変失礼だとは思いますが、名前をいえないほどの方なので・・・)の噂を別のところから2件、聞きました。パニック(女の子)
世間は狭いです。
狭い世間ですから、ひたむきに真面目に誠実に周りの皆さんと協調していかないといけないと痛感いたしました。








前にも書きましたが、朗読にもコンクール、コンテストというものがありまして。
朗読なんてものを、どうやって優越をつけるのか?というものではあるのですが、まぁ、音楽でも絵画でも、どんな芸術でもコンテスト的なものはあるわけでして。
で、応募したのですが、現在のところ本選の出場は逃しております。エーン(女の子)
そのコンテストは、予選敗退者には、提出した朗読が添削されて返却されるという、ありがたいような、ありがためいわくなようなサービスがついておりました。
提出音声に、かぶせるように添削音声がついております。

再起不能になるような添削だったらどうしようとドキドキしながら聞いてみますと・・・・。

どうやら、読みそのものに減点は無いようでして。

「本選には、出場枠というものがありまして、同点の方が何人もいらっしゃると残念ながら本選に進んでもらえない人もでるわけでして、・・・本選出場レベルの朗読だと思います」的な総評が。

減点されてるところはないようで、それは何より。

しかし、同点で並んでるのに、落選するということは、読む本の選択がまちがっているのか、抜粋するべき場所が間違っているのか、はたまた、物語と声質が合ってないのか。
どちらにしても、題材選びに問題があるのかもしれない。
まったく同じ朗読の技術ならば、お話がおもしろくて読み手の『味』がでていて、心に残るものの方が残って当たり前。

おもしろい話だ。趣き深い話だ。声が物語にぴったりだ。味がある朗読だ。
こんなプラスアルファーが無いとだめなのね。



実を言うと、黙読がすこぶる苦手な私は、読書量が少ない。

ちらっと、黙読、音読しただけでは、物語の本当のおもしろさを理解できないというかわいそうな頭の持ち主なのだ。もっとも、だから『朗読』していているのかもしれないけれど。


なにか、おもしろい、同点でも耳に残って本選に残れるような物語はないでしょうかねぇ。探さなければ。




コンテストの本選に残れたからといってどうこうなるものではないのだけれど、ヴォルデモート卿と対峙するためには、ヴォルデモート卿に明らかに示せるくらいのものを持っておかないと。





全然遠いところの話だけれど、朗読論を声たからかに唱えるとある人と、これまた朗読界では有名な方が、ネットで朗読論を戦わせてらっしゃるのに遭遇した。

演劇界にも、おかしな演劇論と、自分の劇団、脚本、演出の変な自慢話でウザイ奴がいましたが、、、、


朗読界にも、独自の朗読論で人に噛み付くわりに、自分の朗読は????な人もいるわけで。




やっぱり。ひたむきに、努力あるのみですね。







という、朗読つれづれなるままに語ってみました。

テーマ:ながはま楽習塾
今日は、午前中はながはま楽習塾の朗読教室。
午後は、コトイロさんの朗読教室。

ということで、朗読2れんちゃん。


空は秋。吹く風が『秋』そのものになってきましたね。

透明な風・・・宮沢賢治の何かの作品の中に出てきましたが、秋の風は透明じゃなくって、やっぱり秋の葉っぱの色がしているような気がします。。。。


と、メルヘンを語っておりますが・・・


そんな秋の気温になってきたというのに、汗みどろです。


発声練習をして、群読の練習を始めたら、滝の汗。


これってやっぱり、更年期障害ってやつですかねぇぇ。あうぅぅぅ。






さて。



発声ができてきて、アクセントも正しくなってくると、次は、他人事じゃなくて、本人事として聞こえるようにしたくなります。



さぁ。がんばりましょ~~~。





それにしても、この、更年期障害っぽい汗、なんとかしたい・・・・

うれしい感想

テーマ:朗読
12月に、クリスマスの朗読会を計画中です。
さらに、他にも練習しなければならない作品があって、夢小路Tちゃんと公民館で練習してきました。


お盆だの、熱中症だの、と集まることができず、ようやっと先日のギャラリー楽座朗読会の反省会もしたわけですが。
もちろん、いろいろと反省点は多く、次回又、朗読会をする時にはその反省を活かしていきたいと思うのですが。



ちょっと、うれしいお話をTちゃんから聞きました。ハート2



ギャラリー楽座朗読会『銀河鉄道の夜』に、Tちゃんの知り合いの方が、お子さん?お孫さん?とにかくお子さんをお連れになってお越しくださいました。
最初、お子さんはあまり興味が無いご様子・・・・。

まぁ、飽きちゃったら途中で抜ければいいじゃん。とかいう会話がなされているのを、控えている私も聞いていたのです。
子どもに銀河鉄道の夜の朗読を長い時間聞いてもらうのは、なかなか難しいかもしれないと思っていたので、途中で退席されても仕方ないと思っていました。




ところが、そのお子さんは最後まで座って聞いていてくれていました。






それだけでも、十分うれしいことなのですが。








Tちゃんがそのお知り合いの方からこんなことを聞きました。






その子は、朗読会の後、夏休みの宿題の読書感想文に「銀河鉄道の夜」を選んでくれたそうです。





銀河鉄道の夜を全文、読んだわけではなく、あらすじをお話しながら、一部分を抜粋して読んだ朗読会でしたが、それを聞いてくれた子どもが、銀河鉄道の夜に興味を持って、読書感想文を書こうと思ってくれたということは、とてもうれしいことです。


もっとも・・・・。私達の朗読を聞いて、自分でも本を読んで、いったいどんな感想文を書いてくれたのか・・・・と、ドキドキしますが。



子どもの頃、読書感想文が何より苦手だった私は、その子の感想文がとても気になります。

私の場合、読書が苦手だったので、まずは読書感想文の課題図書を読むのが辛くて、、、、さらに読み終えても、いざ感想文を書こうと思っても、それは単なるあらすじしか書けず、、、、「だって、おもしろかったとしか感想ないし~~~」と、毎年涙目だったことを思い出します・・・・。

プロフィール

朗読会 コトイロ

もん

ながはま楽習塾 朗読教室 市民教授
(一社)日本朗読検定協会
読み聞かせインストラクター
朗読検定2級
第3回 読み聞かせコンテスト 準優勝
第1回 朗読だいすきコンクール ツインの部優秀賞
イケメンの先輩の誕生日がベルばらのオスカル様と一緒だったからという理由で高校演劇の道へ・・・・
そして今、朗読の魅力にはまっています。
でも、黙読は苦手。だから、読書量はちょっぴり。
朗読ダイエットなるものがあるらしいけれど、ちっとも効果が無い事は証明済み。

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