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医薬品の試験環境

テーマ:薬のこと
医薬品に関する試験(実験)の方法や決まり事を記した日本薬局方という書籍があります。

似たようなところで日本工業規格 JIS がありますが、それを医薬品に特化したようなものが日本薬局方です。

液体の量の単位で『リットル』は、小学生の時はアルファベットの小文字のエル『l』を書くように習っていますが、日本薬局方では大文字のエル『L』を使います。
ですので、『ミリリットル』の場合『mL』と書きます。

これは、小文字のエルを筆記体で書いた場合は問題ありませんが、ブロック体だと数字の1と区別しにくいということで、10年前だったか15年前だったかに、大文字を使うように決められました。

もし『mL』と書いている人を見かけたら、それは医薬品に関わる人かもしれません。
くんさんの妹さんはどうでしょうか。

さて、ゆうこりんさんの記事で、25℃以下でないと測定値の換算表がない って話がありましたが、日本薬局方の中では、医薬品の試験(実験)は常温で行うことと決められており、また、常温とは15℃から25℃の範囲と規定されています

ですので、このご時世でも、試験(実験)室の温度は25℃以下になるように設定しています。

ただ、私は机仕事ばかりですので、28℃に設定された部屋で、汗をにじませながら仕事をしていますが。

まずは医療従事者

テーマ:薬のこと
ここ数日のニュースと言えば、当然のことながらインフルエンザ関係が多いですね。

ぽっぽ政権の動きも気になるところですが、やはり自分自身の命に係わってくることですから関心が高まります。

近所の学校も、学級閉鎖や休校にまでなっているところがあるのですが、近所や知り合いの家族が感染したって話は聞いたことがありません。

実は感染してるけど、噂になるのを恐れて黙ってるんでしょうか。

昨日からようやくワクチンが市場に出回りました。
とはいっても、健康体の我々に順番が回ってくるのは、ずいぶんと先になりそうです。
ひとしきり感染した後になるかもしれません。

まずは医療従事者からということですが、『医薬品メーカーに勤務する、薬剤師の資格を持っている人』は それに該当しないようです。(苦笑)

しかし、通常の新薬の開発には10年以上,ジェネリック医薬品でも開発から発売までは約2年の歳月がかかるというのに、新型インフルエンザのワクチン ってのは、ほんの数カ月で出てくるもんなんですね。

安全性とか 大丈夫なのかなぁ。

ま、まず医療従事者で確認してくれるか・・・

実験器具

テーマ:薬のこと
たまに ゆうこりんさんのブログに登場する実験器具ですが、当然のことながら(?)、私の会社にも 大小取り揃えて いっぱいあります。
メスフラスコ
一番左が5リットルのものです。

医薬品には、光が当たると化学変化を起こしやすくなるものがありますので、そんな時は褐色の器具を使います。メスフラスコ
こちらは一番左が1リットルのもの。

メスフラスコという器具で、学校で使ったことがあるかもしれませんが、憶えてらっしゃるでしょうか。
粉末を溶かしたり、液を薄めたりする時に、正確に決められた液量にする時に使います。

髪の悩みに朗報?

テーマ:薬のこと
こちらをご覧いただいている皆さんの中にの悩みをお持ちの方はいらっしゃるでしょうか。

私は今のところ大丈夫のようですが、祖父の遺影や父を見る限り なんともビミョーな先行きです。

さて、今月 大正製薬が男性用発毛剤『リアップ×5』の製造販売承認を取得しました。

これまで発売されています『リアップ』は、有効成分の『ミノキシジル』の配合量が1%でしたが、『リアップ×5』は、その名のとおり 5倍の5%配合されています。

発売は6月の予定だそうです。

・・・・・・5倍生えるといいですね。

風が吹くと桶屋が

テーマ:薬のこと
昨年末から、私のように『分析』を行っている人にとって問題になっていることがあります。

『アセトニトリル』という液体があるのですが、これが世界的に不足しているのです。

一般の人には聞きなれない物質かもしれませんが、地下鉄サリン事件の際、サリンを溶かして運ぶのに使った液体として、よくニュースにも出ていました。

医薬品に含まれる成分の量を測定する時や、不純物の量を測定する時に、『液体クロマトグラフィー』という手法を使います.
それに非常によく用いられるのがアセトニトリルで、おそらく現在市販されている医薬品のうちのほとんどが、品質試験で使用しているのではないかと思います。

で、なぜアセトニトリルが世界的に不足してきたかというと、昨今の大不況に原因があります。

アセトニトリルを製造するための原料というのが、車の樹脂バンパーに用いられる樹脂を作る時に出る副生成物なのです。

不況の折、車を買い替える人が少なくなります。

買い替える人が少ないということは、自動車の生産量も減ります。

当然、バンパーも作りませんから、バンパー用の樹脂も作る必要がありません。

樹脂を作らないから副生成物も出ないので、その副生成物を原料にしている物を作りたくても作れないということになります。

一般用の医薬品は別として、医療用の医薬品が主体の医薬品業界、あまり景気には左右されないといわれています。

大企業はともかく中小企業なんて、バブルの頃でも業績が上がるわけでもなく、この不況でも業績が上がるわけでもない。


・・・・・・  ずっと悪いんかいっ!プンプン(男の子) てな感じですが・・・

しかし意外なところで不況の影響が回ってきたものです。
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松男

長浜生まれの長浜育ち
今は京都の嵐山方面に住んでいます
中学・高校・大学は軟式テニスしてました

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